私は、8歳と4歳の子をもつ働く母です。素晴らしい愛媛の自然にふれたいと思い参加しました。
内子町の中心部からぐんぐん山を上がり、こんな山深いところに田んぼがあるのか心配になったころ、急に視界が開け、目の前に棚田が現れました。車中は「わーっ」と大歓声。美しい棚田の景色が、山水の音や澄んだ風とともに迎えてくれました。
稲刈りの前に、上岡先生から棚田のお話を聞きました。田植えや稲刈りには機械が入らないので重労働であることや、夏には水の様子を一日5〜6回も見て回ることを知りました。また、棚田のある集落はご高齢な3世帯だけであり、保存のために様々なご努力をなさっているとのことで頭が下がりました。
鎌の使い方を教わった後は、早速稲刈り開始です。私も人生初の稲刈り、子ども達は、鎌も稲の穂も触るのすら全く初めてです。鎌を引くとザクッと心地よい音がして、子ども達も大喜びでした。
お昼ご飯は、待ちに待ったおにぎりでした。息子はこの日一番の感動は、「塩むすびの美味しさ」だったそうです。まさに、かむほどに口いっぱいお米の甘さが広がりました。
棚田では、とんぼにバッタ、クモやカエル、沢蟹など沢山の生き物にも出会えました。娘は、指で強く弾いても切れないクモの巣をみつけて目を輝かせていました。棚田を守ることは、人間の生活だけでなく、多くの生き物の住む環境を守ることでもあると身をもって感じることができました。
最後になりましたが、お世話になった講師の上岡満栄さまご家族、いよココロザシ大学の山田一茂さま、貴重な機会をプレゼントして頂いて誠にありがとうございました。
【授業報告 浜田美穂】