普段なかなか口にすることができないアワビを食べられると聞いて授業の申込をしてからずっと楽しみにしていた授業です。そして、今回の授業は、スーパーのフジさんとココ大のコラボ授業第1回目でもありました。
今回のキャンパスは、佐田岬の三崎港近くのアワビの養殖場と伊方消防団詰所でした。松山から向かっていたのですが、保内を越えて佐田岬半島に入ったあたりからものすごい濃霧に包まれた所もありましたが、ちょうど2時間で無事到着し、よい週末のドライブにもなりました。
今回の先生である中村明和さんは、アワビの養殖と海士(あまし)として、天然のアワビやサザエを捕る漁師をされています。まずは、アワビの養殖場を案内してもらいました。現在、旧三崎町でアワビ養殖をしているのは3件だけだそうですが、最盛期は10件以上が養殖されていたようです。
中村さんの本業は、海士でアワビ漁をされています。今月15日からアワビ漁が解禁になり、8時から16時の間漁ができる時間だそうです。資源保護のため、アワビやサザエの漁獲制限を時間や量、サイズで制限しています。海士は、旧三崎町で100人程おられ、漁師町としての活気を感じました。それもそのはず、佐田岬半島は愛媛県の最西端に位置し、北に瀬戸内海、南に宇和海、西に豊予海峡が存在しており、豊富な漁場が存在しています。瀬戸内海側では、サザエがよく捕れ、宇和海側ではアワビがよく捕れるなどそれぞれ特徴があることも興味深かったです。他にもアワビの種類や天然物と養殖物の違い、アワビの生体などここには書ききれない程のことを教えてくれました。昼食として振る舞ってくれたアワビの刺身、アワビやワカメのしゃぶしゃぶなどが美味しかったことは言うまでもありません。
韓国産アワビが輸入されるようになり相場が下落したり、高級品ゆえに販路拡大の難しさがあったりと厳しい現状だそうですが、三崎産のアワビをはじめとした水産物に誇りを持って、生産から販売までやっておられる中村さんはとてもカッコ良かったです。夏には、アワビの養殖場で餌やり体験とアワビ料理を堪能できるイベントを行うそうです。また夏に行きたいと思いました。
【授業レポート:魚太郎】