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午前10時前には、真夏の太陽がジリジリ。セミの鳴き声が、ニイニイニイ…。ジージージー…。シャワシャワシャワ…。子どもたちのほとんどが、お母さんと一緒に集まってきた。

先生の松田さんが、今日のセミのぬけがら集めについてお話しされたあと、さあ出発。竜王公園の長い長いフジ棚の道を、セミのぬけがらを探して歩く。初めのうちは、みんなの目が慣れなくてなかなか見つからない。やがて、ひとつ見つけ、二つ見つけしているうちに、子どもたちは夢中で探しはじめる。探検隊の列が長く伸び、お母さんたちまでも、先に立ってぬけがらを集める。ぬけがらを入れたフィルムケースがどんどん増えてきた。

途中で、松田さんがセミの羽は片側に2枚ずつあるけれど、飛ぶときにはその2枚の羽はお互いにひっかかって、まるで1枚のようになることや、オスとメスのちがい、どうやって鳴くかなど、じっさいに捕獲したアブラゼミとクマゼミで細かく教えてくれた。

スタートして約1時間半後。公園をほぼ一周して着いた公園内の屋根の下で、みんなが集めたセミのぬけがらをテーブルに出して、松田さんはぬけがらの見分け方を伝授してくれた。

今回は、大半がアブラゼミのもので、クマゼミとニイニイゼミが少し、そしてツクツクボウシが1つということで、この時期、この公園では4種類のセミがいるということだった。愛媛には14種のセミがいて、松田さんは13種までぬけがらを集めているという。それらを集めるには、内子町だと小田深山や石畳まで出かけなければならないらしい。

セミとひと言にいっても、こんなに種類があって鳴き声もちがう。たしかに、わたしが子どもの頃も、捕るのに夢中ではあったけれど、その鳴き声で種類の違いは分かっていた。

今回のセミのぬけがらで、セミの種類を知るというのは、子どもの頃には思いつかなかった。生命を奪うことなくセミを知るという、これまで考えもしなかった視点に気づかされ、懐かしさ以上によい体験ができたと思う。(報告=Tossy)



 

セミのぬけがら探偵団 in 内子竜王公園
開催日:2014年7月29日10時0分
  • 受付期間:2014年6月20日 12時 〜 2014年7月27日 12時
  • 定員:15名
  • 参加対象:どなたでも可
  • 授業料:無料 
  • 準備物:運動靴など動きやすい服装。雨天の場合は傘か雨具。水筒等。
 

夏休み、内子町竜王公園の「セミのぬけがら探偵団」に参加しよう!


梅雨が終わると、セミのなき声がにぎやかに聞こえ、
アミとカゴを持ってセミをとりに行く楽しみいっぱいの夏休みがやってきます。

セミにはいろいろな種類(しゅるい)があり、
種類によって樹木の種類や、すむ場所の土の温度、水分など、
すきな環境が少しずつ違っていることを知っていますか?

セミは卵から幼虫(ようちゅう)になり、
幼虫は3年から7年もの長い間、地下で生活したあと、
地上にでて脱皮(だっぴ)して成虫(せいちゅう)になります。
脱皮したとき「セミのぬけがら」がのこります。

セミの成虫は姿で見分けられるし、種類によって
なき声やなく時間が違っているので、聞き分けることができます。

そして、成虫になるときにぬぎすてた「ぬけがら」を集めて
数や種類をしらべると、もっともっとセミのことがわかるそうです。
ぬけがらをさがしてしらべるので、セミには「めいわく」をかけません。

今年の夏休みは、セミのぬけがらを見分けられる探偵になりましょう。
探偵になったら、家のまわりのセミのぬけがらもしらべて、
竜王公園の結果と比べてみましょう。

【授業の流れ】
9:30〜9:50 受付
  集合場所=オーベルジュ内子内 「五十崎共同福祉施設」前駐車場
10:00〜10:15 あいさつ、説明
10:15〜11:15 セミのぬけがら探偵(調査)
11:15〜11:45 調査結果のまとめ
11:45〜12:00 ふりかえり      

この授業の開催は終了しました。

先生:松田久司
愛媛県野生動植物保護推進員、愛媛県環境マイスター、日本野鳥の会愛媛(保全担当)、自然観察指導員など
平成17年度まで、横浜自然観察の森のボランティアグループにおいて、環境教育、調査研究、環境管理にわたって活動。平成7年度から毎月観察会を継続し、平成8年度からグループの運営にもかかわった。平成18年から愛媛に帰って、観察会を実施したり、アカガエル類の卵塊調査やホタル、セミの抜け殻など身近な生きものの調査を通して、自然の大切さを伝えている。

コーディネーター:宮本幹江
授業コーディネーター(WONDER EHIME)
大洲の山の中で生まれ育ち、東京で30年ほど編集の仕事をしたあと、2010年5月に再び大洲の実家へ。東京では編集の仕事を地域づくりに活かす活動をしていましたが、愛媛(四国)でも同様のことをしたいと考えています!

コーディネーター:山田一茂
授業コーディネーター(WONDEREHIME)
終のすみかを郷里内子町に決め、45年ぶりに愛媛にUターン。 農水省の農業研究所に勤務していました。 茨城県のつくば市で、3.11に遭遇。 以来、企業が取り組んでいるBCPをもじって、地域社会(集落)CPに関心を持っています。

今回の教室:内子町竜王公園
住所:愛媛県喜多郡内子町五十崎乙485‐2
TEL:
行き方アクセス: