会場の萬翠荘は「ヒトノユメ」以来2度目の訪問。荘厳な雰囲気。好きです!
開会、先生方からのご挨拶の後、ひめキュンフルーツ缶が出演する映画「へっぽこエスパーなごみ」の完成前のダイジェスト版を視聴。
まだ完成していない作品を見られるのも今日の授業ならでは。プロデューサーカット版ということだったのでしょうか?かなりレアでした。
先生である酒井直行さんからは、原作家、脚本家とプロデューサーという立場や、映画製作の裏側について、
・映画プロデューサーは、クリエーターである映画監督の要望に応えて、ヒト(スタッフ、役者)、モノ(ロケ地、機材)、カネ(制作費)を調達し具象化させるのが役目であること。
・「へっぽこ〜」の原作を映画用の脚本に大幅に書き直し、出演する「ひめキュン」メンバー一人一人の個性を考えて、セリフを「当て書き」したこと。
・当初は低予算での制作を考えていたが、脚本の出来映えが良く、劇場公開を前提とした大掛かりな制作になったこと。
・スタッフを「オール愛媛」で制作しようと思っていたが、愛媛にある制作会社が映画撮影の経験がなくて監督の要望に応えられず、やむなく、撮影、音響、メイクアップアーティストなどを東京から呼んだこと。
・ロケハンに意外にコストがかかったこと。
・総制作費が3000万円にのぼったこと。
などをお話いただき、また「ひめキュン」への思いについては、
・「へっぽこ〜」の制作を通して彼女たちがより成長したことで、この作品が、彼女たちのこれからの活動のパスポートや名刺代わりになること。
・アイドルとして東京から発信する場合、色を薄めないといけない(つまり、個性を抑えて平準化しないといけないっていう意味かな?酒井さんらしい表現。)が、ひめキュンは、ご当地アイドルとして、色を薄めずに活動できるところが強み。愛媛のアイドルとして活躍することで愛媛をPRし、観光・物産の振興につながればいい。
などと、静かに熱く語ってくれました。
また、カワイイ「ひめキュン」のお二人からは、撮影時の苦労話、思い出話などが語られましたが、「えみけろ」からの「愛媛の人に、もっと愛媛を知ってほしい」という一言は、彼女が映画ロケを通じて出会った人々や風景が、どんなに素晴らしいものだったかを象徴する言葉に聞こえました。
とってもいい授業でした。
先生、スタッフの皆様ありがとうございました!
【報告:田村政幸】