3月9日(日)に川之江で「土の中のモンスターを探せ!」授業を行いました。
土の中のモンスター??
授業名から想像すると「土の中に猛獣がいるんか!?」と不思議に思ってしまいますが、
モンスターとは、土の中に生息する土壌動物や微生物のことです。
そんなモンスターたちを探す授業でした。
授業は実習形式で行いました。
モンスターたちの棲みかの土と、
その土からモンスターたちを探すために、ザル、ピンセット、ルーペ、双眼実体顕微鏡ファーブル、ツルグレン装置、等々の道具を用意します。
土は、
石鎚山の森の土
川之江の街中の土
大三島の畑の土
の3つ土地の土。
それぞれ土の色や固さ、など、違いがあります。
この3つの土から参加者の方が好きな土を選んで、早速、モンスター探しを開始!
初めに使ったのは「ザル」
土をザルでふるいにかけ、トレイの上に拡げます。
ふるいにかかった土を筆やピンセットで探っていくとモンスター出現!
ここで特徴的だったのは、3つの土によって、出てくるモンスターの種類に違いがあったこと。
次に使ったのは「ツルグレン装置」
ツルグレン装置という名前を初めて耳にする方が多いかと思いますが、簡単に言うと「モンスターをおびきだして集める装置」です。
(右側の写真をご覧ください)
おびきだす仕掛けは、土の上から強烈な光を当てること。
光を当てることによって、土が乾燥します。
モンスターたちは乾燥が苦手。乾燥し始めると乾燥していない下の土に移動しようとします。
そして、
もう1つの仕掛けは土の下を空洞にして、落っこちるように装置を組んでいること。
乾燥していない下の土に移動すると空洞になっているので、下のビーカーに落っこちてしまう。
モンスターたちには「イジワルしてゴメンナサイ」と心の中で謝りながら、30分ほど光を当て、集めました。
ここでも3つの土によって、出てくるモンスターの種類に違いが。
3つの土によって、モンスターの種類に違いがあるのは、その土がある土地の自然の豊かさに関係しているんだそう。3つの中では、石鎚山の森の土が一番豊かな土でした。
最後に使ったのは、双眼実体顕微鏡ファーブル。
モンスターは目で探すことができます。
が、小さい。
そこで顕微鏡を使って、どんな形をしているのかを見ます。
どんな形しとるんかな〜?と思いながら見ると、「これぞモンスター!」という形をしていることが分かります。
”ムシ”じゃなくて、まさしく”モンスター”でした。
このモンスターを見れたことで「土の中のモンスターを探せ!」のミッションが完了!
参加者のみなさんが見事、土モンマスターになりました!
参加者のみなさま、ご参加いただきありがとうございました。
【授業レポート:菅(授業コーディネーター)】