ミニシアターの楽しみ方vol.03 〜『かしこい狗は、吠えずに笑う』ティーチン〜に参加しました。
「ミニシアターの楽しみ方」というお題に興味をひかれました。ミニシアターで上映される映画は、深いテーマがあったり、映像のおもしろさがあったり、歴史的、社会的問題を取り扱ったり、私には少し難しい、ちょっとあこがれのような響きがありました。
今回上映されたのは、地元東温市出身、松山東高校OBの若干25歳の渡部亮平監督のデビュー作『かしこい狗は吠えずに笑う』でした。
女子校独特の閉塞感、いじめ、レズビアン、援助交際、ゆがんだ愛情、たくさんの問題が織り込まれていて、私には少し見るに耐えない部分がありましたが、薄目で最後までなんとか見られた。。。という感じでした。
「人は自分を守るためにうそをつく」というメッセージが何度か出てきましたが、私は「映画のなかのうそは何だったのだろう。。。」最後まで?だったのに、トークイベントで、何人もの人がすごい深い読みを監督に質問していました。
渡部監督は、明るく爽やかに話されていました。人との距離感の取り方の難しさや、映画の中で主人公達の心情の変化を表すしかけなど、深く考えて作られていることがわかりました。
そういう、監督のメッセージや小さな仕掛けを見つける楽しさが分かったら、映画の楽しさは倍増するのかもしれません。 主人公のmimpi*βという女の子は存在感がありました。
少人数のアットホームな話し合いでしたが、自分の価値観を広げられました。 今後vol4が出ることを期待します。
【授業レポート:石川 智子】