『ミステリーとホットワインの夜』に参加しました。
本好きを自認していますが、ミステリーは一番好きなジャンルかもしれません。
数あるお気に入りミステリーの中から、その日私がチョイスしたのは、『十角館の殺人』です。
本格ミステリーの王様、綾辻行人のデビュー作。
なんと'87年の作品です!!
改めて読むと、多少の古さは否めませんでした。
男子厨房に入らずの精神がバリバリ生きてたり、文章も粗削りだったりと。
だけど、それを補ってあまりある、斬新かつ秀逸なトリック。
たった一文で全てをひっくり返す。
気持ちよく騙されてしまう。
これぞ、本格小説の醍醐味なんですよねー。
なーんて事を、美味しいホットワインをいただきながら、熱く熱く語らせていただきました。
この会に参加して、しみじみと、自分は小説のプレゼンが大好きなんだなあ、と気づきました。
プレゼンするのもされるのも大好きで、「読みたい」なんて言われると、大喜び。
本好きの性ですねえ……。
参加者の皆様は、勿論本が大好きな方々ばかりで。
「文庫の帯トーク」「事典トーク」「電子書籍トーク」などなど、本に関する色々な話題で盛り上がりました。
テーマから少しはずれた会話も、また楽し、です。
実は、以前から、「マークスの山」をはじめとする合田シリーズに、ある疑問を抱いていた私。
家に戻ってから、「あー、皆様のご意見を聞いてみるんだったー」と身悶えました……。
せっかくプレゼンされていたのに……。勿体ない事をしました。
しかし、この日、集まった本は、ベストセラー作品あり、ドラマ化された作家の、まさに旬な作品あり、外国文学ミステリーあり、社会派あり。
バラエティに富んだラインナップでありました。
そして今私の手元には、誉田 哲也の『ジウ』があります。
ホットワインの香りを思いだしながら、味わって読もうと思っています。
【報告:ワタナベ】