愛媛県の農山村では広く楮(こうぞ)や三椏(みつまた)を栽培し、樹皮を原料に伝統技法の「手漉き」で和紙を生産してきました。現在では、栽培はほとんど行われていませんが、和紙への根強い評価は続いており、江戸時代から続く手漉きの技法を未来に伝えるべく努力がなされています。
なかでも、今回授業でご紹介する「五十崎和紙」は書をたしなむ人を魅了し、全国の書家から注文があるといいます。
また、この伝統和紙に、金属箔を貼ってデザインをほどこすヨーロッパの伝統工芸「ギルディング」の手法が合わさり、日本国内はもちろん、世界から注目されているのをご存じでしょうか。
本授業では、愛媛県の「和紙」の可能性を提案し続けている齋藤さんによるワークショップ形式で学ぶ生物多様性です。自然(楮)と技術の結晶でできる和紙にギルティングでハガキを2枚/人つくります。伝統産業の現状、課題、可能性について学びます。
【参加無料】