厳しい冷え込みが少し緩んだ2月11日、いよココロザシ大学の講座「The koji」に参加
させていただきました。実は私、アルコールはほとんど飲まないのですが、
観光ボランティアをしている身としては愛媛の特産品を知らないわけにはいきません。
和食が世界文化遺産に登録されますます人気が高まって行く中、日本酒もこれから
世界へ出て行くでしょう。飲める友人を誘って北条の酒蔵見学へと向かいました。
1月、2月は酒造りの季節。蔵には良い香りがただよっています。桜うづまき酒造会長が
酒蔵内部を説明して下さいました。
日本酒造りに使うお米は、普段私たちが食べるお米よりも粒が大きいものを
使用します。お米の外側にはお酒造りに不要なタンパク質や脂肪が多く含まれている
ので、これを削り取って行くのです。だから粒の大きなお米なのですね!
これは精米所でやってもらっているとのことでした。
その後お米を蒸し、麹菌を付けて米麹を作り、蒸したお米や酵母と共にタンクで
醸造していきます。大吟醸酒を作るときは麹の作り方が違い、寝ずに監理するのだ
そうです。近代化が進んでも、良いものを作るときはやっぱり人の手が必要なの
ですね!
桜うづまき酒造さんの蔵には大きなステンレスのタンクがいくつも並んでいます。
醸造中のタンクを覗かせていただきました。良い香りとプクプクと泡立つ醪。
日本の歴史がここに詰まっているようです。
日本酒の醸造は、麹菌によるお米のデンプンの糖化と、酵母による糖の発酵
(=アルコール)が同じタンクで同時に行われます。
これは日本独特の方法なのだそうです。
15日~30日ほどかけて発酵させた醪は、搾ってお酒と酒粕にわけます。
このお酒を貯蔵タンクで熟成します。春に美味しいお酒もあれば、夏を越して
秋口に美味しくなるものもあるそうです。
お酒も、搾った残りの酒粕も両方頂く日本酒造りはエコなお酒とも言えますね!
(授業レポート:M.0)