今年もやって来ました夏休み! 「遊びも勉強もがんばるぞ!!」と意気込む娘ちゃん。しかしながら、毎年、後回しになってしまうのが読書 感想文と自由研究です。今年はそれを打破するべく、娘と一緒に自由研究の題材を早々に探していたところ、いよココロザシ大学の授業「大人も学べる!自由研究は興居島におまかせ!」が目に留まったのでした。
「大人も学べる!自由研究は興居島におまかせ!」には7つの授業がありましたが、その中でも一番難しそうな「アルキメデスの卵諸君!」を受講しました。 なぜ、アルキメデスを?? 「アルキメデスの卵」という響きと、身近なものを使って浮く浮かないを観察する単純明快なところが気に入 ったとのこと。(娘) もちろん、娘は「アルキメデス」のことを知りません。そんな娘を惹きつける授業タイトルと 授業内容を考えられたコーディネーターの皆様に感服です。
授業は、愛媛大学農学部特任講師 笠松先生のご指導のもと始まりました。 先生の分かりやすいお話、人を惹きつける話し方に感心する私をよそに、娘は、「水中の物には浮く力と沈む力が働きます。液体には浮かせる力があります。」 という先生の説明に目が点に...。水中では空気 で物が浮くという彼女独自の「浮輪の法則??」と異なる説明だったからです。
さて、実験の始まりです。 実験は、物(にんじん、じゃがいも、かぼちゃ、豆腐、ゆでたまご、ソーセージ)をいろいろな液体(水道 水、海水、食塩水、さとう水、レモン水、サイダー)に浮かべ、浮くか沈むかを観察します。
まずは水道水から。多くの物が浮くと予想しましたが浮いたのはかぼちゃだけ。かぼちゃに多くの空気が含ま れているのでしょうか? 次は海水。あれ、先ほど沈んだソーセージが浮きました。ソーセージが深呼吸して 空気を吸ったのでしょうか?? 次は食塩水。食塩をたくさん入れれば入れるほど物が浮く兆候が!!
娘の目が輝いてきています。 「浮輪の法則??」はどこへやら、液体により浮く力が異なることに気がつき、観察に無我夢中。観察する楽しさを味わっているようでした。 途中、液体を入れたコップが倒れるというハプニングもありながら、最後は、サイダーでの観察。ん!?、物の周りに気泡がたくさん付き、そして物が浮いていく〜。 浮輪の法則なの?? 娘の自慢げな顔は今でも忘れません。
最後は観察結果の総まとめです。 各グループの観察結果は必ずしも一致しません。でも、その結果から何だか法則が見つかりそう。それを笠 松先生が分かりやすく説明してくださりました。(混ざると溶けるは違うのですね。) 娘は、各グループの結果が一致しないことにやきもきしましたが、答えを探し出すことが観察の醍醐味であることを理解するとその気持ちは軽くなったようです。(学校の理科の授業では、どうしても結果ありきの観 察になってしまうのでしょうか。)
今回の授業を通して、観察の楽しさ、面白さ、また、グループで観察する中で、協力することの大切さ、難 しさ、連帯感を娘に感じてもらえたと思います。また、なにより、人と出会う縁の素晴らしさを感じてくれたと 思います。授業への参加目的は自由研究でしたが、それ以上のものを学べた授業でした。
笠松先生、ありがとうございました。 授業コーディネーターの皆様、ありがとうございました。 授業を御一緒した学生の皆様、ありがとうございました。 ココ大にご協力くださる皆様、ありがとうございました。
青い海、青い空、心地よい風、島独特の時間の流れ、そして授業、全てがサイコーでした。
【授業レポート:篠原清人】