五月晴れのもと城川町宝泉坊に集合。ココ大初授業いざスタート!
まずは45年前、コウモリを探しに来た中学生が発見したという「穴神鍾乳洞」探検。洞窟にひそむ貴重な虫やコウモリにも遭遇。縄文時代初期からの人の生活跡は、少年たちの古代ロマン漂う神秘の世界だった。
お昼は地元川津南地区「やっちみる会」主催のピザ作り。地元取れたて食材を元気いっぱいのお母ちゃんたちのサポートでトッピング。手作りの石釜で一気に焼き上げる頼もしいお父ちゃんたち。焼きたてピザは文句なしにおいしーっ!季節の花たちが飾られ、自己紹介タイムで一気に和やかに。新茶のかおりに亡き祖母が偲ばれ、温かい心遣いがしみる。いやはや龍馬もこの地を通って脱藩したに違いないぜよ。
昼からは、車で移動。途中、チャート岩の窪みを利用したなんとも趣のある小さな田んぼで今年の豊作を祈る。到着した「城川地質館」では、高橋司さん(元ジオパーク推進室長)の「きちんとふるさと自慢」の授業が始まった。人類の命は何処からきたのか。隕石の衝突から太陽系が生まれ、日本はその昔南半球に存在していた古大陸の一部かもしれないという。日本列島誕生の秘密を握る壮大な解説に胸が高鳴る。
見学のあとは黒瀬川構造帯が織りなす三滝渓谷遊歩道を散策。まばゆいばかりの新緑の中、ここにしか咲かない草花たちを地元83歳河野一男氏に案内していただきながら、改めて4億年前の地球の姿に思いを馳せる。心地よい汗をかいたあとに待っていたのは、地元ジオガイドさんたち。江戸時代から旅人に飲食をふるまったとされる茶堂で、手作りのしばもちとお茶で疲れをねぎらってくださった。この「おもてなし文化」ゆえ茶堂は「無形民俗文化財」に指定されているという。
最後は黒瀬川河床でジュラ紀化石を観察し授業終了。ご先祖様ゆかりの西予市で、日本のルーツに思いめぐらせ、自然と生きもの、そこに息づく人々のおもてなしに感動の一日。出逢えたご縁に心より感謝。(報告=片山寛子)