私が出会った中島恵
初めてのいよココロザシ大学の授業。瀬戸内の島、中島でイノシシカレーを食べ、初夏のみかん、カラマンダリンの収穫体験ができるということで、我が子に楽しく食を学んでもらいたいという思いもあり、小学校2年生の息子と親子で参加させて頂きました。
島につくとお世話になる中島のみなさんがカラマンダリンやレモンの絞りたてジュースを準備して温かく迎えてくれました。
自己紹介と共に、教えていただいた島の現状。近年、中島で急増しているイノシシによる食害。その被害は深刻で、大切に育てたみかんが片っ端から食べられてしまうとのことです。さらに、松山市では有害鳥獣に対し捕獲による駆除等を進めているそうですが、駆除されたイノシシを資源として活用するまでの策には至っておらず、そのほとんどは土に埋められ廃棄されているという現状にはとても驚きました。みんなで食べたイノシシカレーは本当においしくて、とてもとても捨ててしまうには勿体無い、自然からの贈り物だと感じました。今回のような活動を通して、みかん園の被害の現状とイノシシ肉のおいしさを知ってもらうことで、市が進んでシシ肉の有効活用が進み、みかん園の被害が減少していくことを期待したいです。
波の音とカンカラ三振の音色を聴きながらのんびりと過ごした後は、みかん園に出発です。「二度摘み」を教えていただき、枝いっぱいのカラマンダリンを収穫。鋏を握る子どもたちの顔は真剣そのものでした。収穫仕立てのカラマンダリンは香りが良く、皮までみずみずしく、さっぱりとした甘さで何個でも食べられるおいしさでした。
たくさんの温かい人たちとの出会い、日本一の中島みかんで心もお腹も幸せいっぱいの授業になりました。5月には、みかんの白い花が咲き誇り、島は甘い香りに包まれるそうです。豊かな自然、島の方々の暖かい人柄やおもてなしに癒される島の恵に会いに、中島にまた足を運びたいと思います。
【授業レポート:中谷恵子】