ジオパークとは自然に恵まれた大地とそこで営まれる生活や文化を結びつけた大きな一つの公園です。
地元に近い西予市であることと、稲作文化の歴史や西予市の自然について学びたいこともあり参加させていただきまいた。今回体験したのは主に古墳見学の午前の部と稲わらアートの午後の部です。
午前の部では集合場所である岩城集会所から笠置峠古墳まで歩き、道中は西予市役所で遺跡調査を行っている高木先生から遍路道でもあった地元の歴史やお話を聞きながらハイキングを楽しみました。
笠置峠古墳に到着すると、そこはこの地域で最大規模の前方後円墳でその形状や使われている石材などから、作られた当時の勢力や技術など伺えられます。また、上部に展示されている石室はレプリカで本物は保存の為レプリカの下にあるそうです。
次は笠置峠古墳からナルタキ古墳群まで向かいました。この辺りには水辺が多く観音瀧などの名所もあり、綺麗な水の流れる小川に沿って登った先の杉林に古墳群がありました。
この古墳には入口があり中に入れるものもあります。一人の王を埋葬した笠置峠古墳とは違い石室内部は何度も開け閉めされ複数の人が入れられていて、遺体が無造作に扱われることもあったそうです。
当時の人々にとってあの世とは古墳内部の石室であり、入口にある石畳はその境目に当たると考えられていました。
ナルタキ古墳群を後にして石城集会所でお昼ご飯をご馳走になりました。地元の「のぎく」の皆さんに作って頂いた古代米おにぎりや味噌汁と漬物、大好きな黒いお米の味が忘れられませんでした。
午後の部は稲わらクラフト体験とそれを用いた巨大マンモス作りです。稲わらクラフトの縄は上手に出来ませんでしたが、巨大マンモスの一部となるわらの束は時間の経過を忘れるくらい楽しく出来ました。
古墳や古代米そして稲わらと古代からの歴史と文化を満喫できる体験になりました。
【池田茂史】