昔は大好きでいろいろ読んでいたのにここ何年か絵本、特に新作はご無沙汰の私。「オトナゴコロをくすぐるスパイシー絵本」というタイトルに心惹かれてついふらふらと申し込み、小1の娘まで連れて参戦いたしました。
題材となった絵本は「どこいったん」(ジョン・クラッセン作、長谷川義史訳)。なんと大阪弁。大阪弁での翻訳といえば私の頭には今江祥智氏の「ぼちぼちいこか」がすぐ思い浮かぶのですが、最近こんなのも出ていたんですね。
先生の武知さんに1回読んでいただいたのですが、なんだかあちこちに気になる場面、気になる言葉が…。そしてラストの絵。
その後、皆でいろいろ気になる部分を話したら、出るわ出るわ、深読みの嵐。
ここでその中身をばらしてしまうのはもったいないので、種明かしはせずにおきます。気になった方は、どうぞ現物を読んでみていただけたらと思います。
言葉が少ない分研ぎ澄まされ、また絵も多くを語る絵本たち。
そのまま表面だけさらっと読んでしまうこともできますが、重層的に奥深くに隠された作者の真意を読み取っていこうとするのはとてもワクワクする試みでした。
またこんな授業があったら、ぜひ参加したいです。
あと、せっかくなので、なぜ関西弁で訳したのか、原文と比べながら、っていうのもやってみたいなあと思ったのでした。
ところで、帰宅してから、ちょっと気になって調べてみました。
「どこいったん」→原題「I Want my hat back」
「ちがうねん」→原題「This is not my hat」
授業に参加した皆様、やっぱり「ぼうし」がキーワードみたいですよ。
【授業報告:のりきち】