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静かな宇和海の入り江に、真珠養殖の筏が浮かぶ。その筏から海を覗いてみると、真っ青なソラスズメダイが群れ、その鮮やかな青が揺れ動く。この海はきっと美しいに違いない。

授業が始まると、なぜ真珠と生物多様性なのか、コーディネーターの宮本さんから説明があった。真珠を包むアコヤガイは、養殖とはいえ、魚類のそれとは違い、自然な状態でのプランクトンを摂食して育つという。当然、海にはプランクトンが生育できる栄養塩類(ミネラル分)が豊富になければならない。だから、森に囲まれた海が適地ということになる。さまざまな生命の連関が、真珠を育てているわけである。

土居さんが言う。「アコヤガイの身体に、淡水貝のドブガイの殻でつくった丸い核を入れ、真珠層がつくられるのを待つ。多くは1年、中には2年の時間をかけて待つ。もちろん、アコヤガイの生体に異物を挿入するのだから、中にはそれに耐えられないものや、核を排出してしまうものもあり、真珠が育てられる歩留まりは決して高くない。しかも真珠として商品にならないものもある」と。

じっさい、その後、アコヤガイの養殖網を海から引き上げて、参加者の選んだ貝から真珠を取り出す段に、真珠の入っていない貝や真珠層がまったく不十分なものもあったのである。

さて、それぞれの選んだアコヤガイから取り出された真珠。少し時間が経つと、水分が乾いて輝きが薄れたが、専用研磨剤入りの布で磨くと、透き通ったような輝きになった。自分の選んだ真珠がいとおしく、アクセサリー加工のときには、静かな興奮がわき起こる。自分の真珠を得たせいか、土居さんが伝授する真珠の見分け方の説明を聞くときにも、つい力が入る。

アコヤガイという生きものがつくる海の宝石。この輝きにもさまざまな生命が関わっていることを実感した授業だった。(報告=DO IT YOURSELF)



 

一期一会の“my宇和島パール”ツアー
開催日:2013年12月1日10時0分
  • 受付期間:2013年11月7日 12時 〜 2013年11月29日 12時
  • 定員:12名
  • 参加対象:どなたでも!
  • 授業料:無料(ただし、アクセサリーを作りたい人は3,000円。昼食代は別途)
  • 準備物:養殖いかだに乗りますので、動きやすい服装でご参加ください。
  • (1)先着順で受け付け
    この授業は抽選日を設けてはいますが、「先着順」の受け付けといたします。
    お申し込みいただくと、事務局から受付の自動配信メールが送られ、
    その後に別途「参加確定」のメールをお送りします。
    もし、2日たっても「参加確定」メールが届かない場合は、
    下段のメールアドレスにご連絡ください。

    (2)複数人でのお申し込みOK
    この授業は複数人での申し込みが可能です。
    ご希望の場合は、学生登録済みの代表者が当サイトからお申し込みをされたうえで、
    その他の参加希望者の 1)お名前(ふりがなも)、2)年齢、3)性別を
    下記のメールアドレスにお送りください。

    ◎お問い合わせ&複数人でのお申し込みは・・・
    wonder.ehime@gmail.com

真珠というと、フォーマルな装いの必需品というイメージですが、
数ある宝石のなかで唯一、「生きものが生みだす宝石」であることを
認識している人は少ないのではないでしょうか。

真珠は二枚貝(主にアコヤガイ)の中に核を入れ、
そこにあの艶やかな真珠層が巻きつくことで生まれます。

養殖で用いる核は、ドブガイ(淡水に棲む二枚貝)で作られることが多く、
いってみれば「異物」です。(自然界では砂が入ることが多いとか・・・)
そんな異物を包み込んで、自分のからだに害のないものにしようとする
生体防御反応を利用しているのが、真珠の養殖技術です。

真珠の成長には、海の環境(水質、水温、地形など)が大きく関係し、
愛媛県の宇和島市は「日本一の真珠養殖のまち」です。

この授業では、宇和島にある真珠養殖現場を訪ね、
真珠の核入れから取り出しまでの過程を見学(一部は体験も)します。

先生の土居さんからは「質のよい真珠」の見分け方も
教えていただきますので、これを聞くと
真珠店でも堂々と店員さんと接することができますよ!

天然の真珠は世界にひとつしかないという意味で、一期一会の宝石。

ご希望の方には、自分で取り出した真珠を
「myパール」として、アクセサリーに加工いただくことも可能です。



昼食は宇和島市中心部にある「地域体感カフェ 五感」に移動し、
アコヤガイの貝柱を使ったお料理を今回の授業のために
特別メニュー(ドリンク込み1,500円)でお願いしています。

真珠づくしの宇和島パールツアー、どうぞお楽しみに!


【授業の流れ】
10:00〜 あいさつ、生物多様性と真珠についての解説
10:10〜 真珠の養殖法の話と核入れの見学
10:40〜 養殖筏に移動し、海の環境と母貝養殖の見学、真珠の取り出し
11:00〜 真珠の見分け方のレクチャー・質疑
11:30〜 アクセサリー製作(希望者のみ)
12:00〜 (移動)
12:30〜 「アコヤガイ」のランチ
14:00 終了予定

この授業の開催は終了しました。

先生:土居一徳
土居真珠社長
宇和島で真珠の養殖・加工・販売を行っている土居真珠の三代目。自社を訪れた人に真珠養殖の現場を案内したり、よい真珠の見分け方などを解説して、多くの人に宇和島真珠のよさを伝えたいと奮闘中です。パール食やパールエステを思いつくなど、楽しいアイデアもたくさん。真珠に対する愛情は世界一!

コーディネーター:宮本幹江
授業コーディネーター(WONDER EHIME)
大洲の山の中で生まれ育ち、東京で30年ほど編集の仕事をしたあと、2010年5月に再び大洲の実家へ。東京では編集の仕事を地域づくりに活かす活動をしていましたが、愛媛(四国)でも同様のことをしたいと考えています!

コーディネーター:山田一茂
授業コーディネーター(WONDEREHIME)
終のすみかを郷里内子町に決め、45年ぶりに愛媛にUターン。 農水省の農業研究所に勤務していました。 茨城県のつくば市で、3.11に遭遇。 以来、企業が取り組んでいるBCPをもじって、地域社会(集落)CPに関心を持っています。

今回の教室:土居真珠
住所:宇和島市三浦西5121-9
TEL:0895-29-0011
行き方アクセス: