久万高原町に残る積雪が心配されたが、
路面の雪は解け、満員の参加者の中で行われた。
面河山岳博物館の矢野真志氏のあいさつと
ココロザシ大学の取り組みの説明があったあと、
石鎚山系のシカについて専門家3名の講演があった。
宮内氏はニホンジカの生態とえひめでの生息状況を。
依光氏はえひめより先に被害が広がっている
高知や知床の状況報告をし、これから予想される
石鎚山系の生態系を守る必要性を警鐘。
山本氏は過去の文献からシカと県民との
関わりを紹介したり、シカの立場から「俺たちが本当に悪いのか」
というユニークなアプローチを。
どれも興味深いお話で最後まで飽きずに耳を傾けることができた。
たとえばシカの数を減らすために天敵である
オオカミを放てば良いのでは?という質問に対して、
生物多様性的な見地から答えるなど
参加者がニホンジカ問題を考えるよいきっかけになったと思う。