小学6年生から金魚にはまり続けていらっしゃるという、松野町「おさかな館」の津村館長さんが、実際に金魚を持ち込まれての授業でした。
ペットショップではガラス越しにしか見ることのできない「らんちゅう」や「ピンポンパール」などの変わった姿の金魚たちを、真上から眺めることができました。優雅に泳ぐ姿や、ヒレの動きの美しさに魅了され、時間がたつのも忘れて見とれてしまいます。その金魚のほとんどが、人間が生み出したものであること。何千、何万分の一の確率を待ちながら、何百年もかけてつくられてきたというお話でした。
魚として、あるはずのヒレがなかったり、パンパンに膨れたお腹や、ボコボコの頭の金魚を見て、「魚にとっては生きづらいのでは?」という質問も。「不自然さを追究して芸術の域に高めている。姿の不自然さもまた美なのです」とのお答えでした。
自然界にもどしたら、生きていけない金魚たち。赤い色が目立ちすぎるため、すぐに別の生きものに食べられてしまったり、世代交代を続けるうちに姿がフナに戻ってしまうそうです。そういうはかないところも金魚の魅力の一つなのでしょう。責任を持って世話をしつづけなければいけないと、強く感じたのは私だけではないはずです。
おさかな館は、金魚を展示している水族館として全国で二つしかないうちの一つということを知りました。これからの紅葉シーズン、ぜひドライブがてら訪れてみたいと思っています。
(報告=JUN)