子どもの頃、私は北条という土地があまり好きではありませんでした。当時の私にとって北条は、ただ親の都合で引っ越して来ただけの土地でしかありませんでした。
そんな私が北条の魅力に気付き、「北条ってステキ!」と思い始めたのは、引っ越してきてから10年以上経った、つい最近のことです。いつの間にか、地元の友達とローカルネタを話して笑いあっている時、ほっこりとした居心地の良さを感じるようになっていました。
そんな、私の中に芽生えた北条人魂を満足させる場所を求め、今回、「北条学」改め「風早推し隊」の授業に参加してきました。二度目の授業ということでしたが、私は今回初めて受講しました。前回参加していないので、私のまわりだけアウェイな空気に包まれるのではないかと少々不安でしたが、私と同じく初めての方もたくさんいらっしゃり、すぐ授業に溶け込むことができました。
授業の内容としては、まず風早の「人」「味」「場所」「自然」「文化」「活動」の6つのテーマ別に班をつくりました。そして、各テーマに沿って班内で意見を出し、発表し、それぞれの班でイチオシの魅力を選びました。さらに、なぜイチオシなのか、そのイチオシの魅力をずっと保ち続ける為にクリアすべき課題は何か、といった点についても話し合いました。
それぞれの班の発表を聞いて、まだまだ私の知らない北条の魅力がたくさんあったことに驚きました。また、魅力だと思っていることが1人1人違い、発表を聞いていてすごく新鮮に感じました。授業を受講した人数分だけ魅力も増えていくような気がして、嬉しかったです。
また、それらの魅力をただ好きだと思っているだけでは、いつか無くなってしまう恐れがあるということも知りました。北条の魅力をどのように残していくかについて、今後もっと深く考えていきたいと思います。
北条を愛する人々が集い交流を深めることができる、貴重な時間を過ごすことができました。
【授業報告:石橋明子】