11月19日、冷たい秋雨の降る中、およそ10人の大人たちがナイフ片手に無心で消しゴムを彫りました。
わたしはもともとチマチマした作業が好きで、実は過去に、消しゴムはんこを作ったことはありました。ただ、どんなものに対しても、根っからの怠け者体質であるため、あまり突き詰めようとせず、消しゴムはんこについてもやはりなんとなく彫刻刀でそれらしいものを作るだけで終わっていました。
講座のお話を聞いた時には、クローゼットの消しゴムたちを、救ってあげねば!という一心で参加を決意しました。
今回の講座で、ラバ先生から専用のナイフでの彫り方のコツを学んだため、以前の独学時に比べてグンと速く彫っていくことができました。手元を大きな画面に映してくれたので見やすく、45度という絶妙な彫り口まで見えてわかりやすかったです。
彫っている最中は集中度がMAXなため、みなさん、顔が真剣でした。もちろんわたしもかなり夢中になっていて、時間がアッという間に流れていました。
また、先生は彫り方だけでなく、おしゃれなはんこの使い方まで教えてくれました。並べて押したり、重ねて押したり、また、消しゴムの切れ端や、汚れを取るための練りけし、マスキングテープも飾りの一部に使っちゃうなんて目からうろこでした。
こういった分野は、学びたくてもなかなか機会がなかったので、お話を聞き、すぐに申し込んでよかったです。今まで一人で作って自己満足していましたが、だれかと一緒に作り、お互いにアドバイスしたりほめあったり、こういうのもいいなあと思いました。
素敵な機会を与えてくださった大学の関係者様、ラバ先生、アシスタントの方、たいへんありがとうございました。
【報告:新居田 有紀】