このバッグとの出会いは、今年2013年の2月。西予市環境フォーラムの会場でした。小さいバッグを見て、インテリアにもなりそうなあまりの可愛らしさにノックダウン。その時は、不器用なので「じゃあ私も作ってみよう」とは夢にも思いませでしたが、「作れるらしい」と知ってからはこの授業を心待ちにしていました。
ちなみに「四万十川新聞」なるものがあり、それでなければ作れないのだと思っていました。大いなる誤解! このバッグは「ラストリバーのこころざしに合わせて、四万十川流域で販売される商品は、すべて新聞紙で包もう」というあるデザイナーさんの一言から誕生したもの。
なんと生みの親は流域に住むおばちゃん。四国の片隅で始まったバッグが東北支援へとつながり、今や日本を飛び出して世界中に大きく広がっている・・・すばらしい(そういえば、子供の頃通っていた焼き芋屋のおじちゃんは、新聞紙の袋に熱々のお芋を入れてくれたっけ)。
授業は、4名の四万十川新聞バッグ公認インストラクターズの皆さんが先生です。今回は、新聞紙5枚で作る大バッグ、1枚でできる小バッグという2種類のバッグ作りに挑戦しました。材料は新聞紙と洗濯用のり(ヨーグルト様にのばすと良いそうです)、本当にエコです。バッグのできあがりをイメージしてまずは、新聞紙選びから。
続いて、製作用のアイテム確認。これも空き瓶や空き缶など、ごくありふれたもので自宅でも準備できそうなものばかりです。ちなみに、空き瓶は折り目をきちんとつけたり伸ばしたりするときに、空き缶は持ち手にきれいな丸みをつけるときに用います。
最初は小さいバッグから。先生の指導で、折って、たたんで、のり付けして押さえて、そっと開いて・・・バッグになっている! そこで持ち手をつければ完成。あちこちから「すてき!可愛い!」という歓声が上がっています。興奮さめやらぬなか、次は大きいバッグ。先生の指示に合わせてやっているはずが、あらら。折って、たたんで、のり付けして・・・新聞紙5枚なのでなかなか思うようにいきません、もう汗だくです(エコには体力もいるのだ)。
先生は、まさしく手取り足取り根気よく教えてくださいました。時間内に何とか完成です。持ち手の作り方、コツなども教えていただきました。
公開授業だから当然なのですが、この時、初めて周囲の買い物客が熱心に見ていることに気がつきました。皆さんも関心を持っていらっしゃるようで、次は参加してくださるといいな。私はと言えば、大きいバッグの作り方はまだまだマスターしきれていませんが、小さいバッグは思い出しながら作れそうな気がします。
「えひめの自然と暮らしをつなぐ」今回の授業の趣旨が、どんどん広がっていったら、地球は生き物にとってもっとやさしいほしになるのかしら・・・。まずは、自分からですね。生徒同士でお互いの健闘をたたえ合い、先生からもお褒めの言葉をいただき講座は終了しました。この企画に関わってくださったすべての皆様に感謝します。すてきなきっかけをありがとうございました。
(報告=A.Y)