いよココロザシ大学に登録して、初めての授業でした。午前中は肌寒い日でしたが、観察会の始まる午後からは太陽の日差しが見え始め気温も上がり、少人数で出発し、八堂山の頂上をめざしました。少し歩いたところで、早速遠くに飛んでいる薄い青色のチョウを男の子が発見。今川義康先生から手作りのミニ図鑑をもらって、みんなで確認。「あれはルリシジミ。主にバラ科・マメ科の花に集まってきます」と説明を聞きました。名前を聞いた時「シジミって、貝のシジミ?!と思いながら、今までは「○○チョウ」としか聞いたことがなかったので不思議に思いました。登り口に入ると、飛んでいるチョウに今川先生が静かに近づき、網をかっこよく振り回してチョウが網に入ると「入った!」とみんなで歓声をあげ、観察と撮影タイム。カメラマンの内田年泰コーディネーターさんからパシャパシャと音が響いていました。その名は「ウラギンシジミ」で、羽の表は茶色に白い線があり裏は銀色にキラキラ光っていました。「裏が銀なのでウラギンシジミ」と学生の方がつぶやいていたので納得しました。こんなに近くでじっくりとチョウを観察するのは初めてのことで、チョウは飛んでいる時見えるのは裏の羽、表はほとんどかくれたままだと、あらためて思いました。いざ頂上をめざし、青い空、満開の薄いピンクの桜や白いモクレン、足もとには紫色のスミレなど春をいっぱい感じながら、進みました。頂上付近で「ヒオドシチョウ」を発見。オレンジ色の羽でニレ科・エノキなどに集まるそうです。ここでまた足や口や顔の観察しながら今川先生の説明。粉はリンプンと言い、手で触れば触るほど模様が消えてしまう。今までチョウは同じ速さで飛んでいると思っていましたがそうでは無い事、草花だけではなく、若い芽や木に止まって食べるチョウもいることも教えていただきました。帰り道では、きれいなレモン色のキタキチョウを見つけて、「チョウは、暖かい午後3時ごろまでしか飛ばない」という説明を聞きながら、あっという間の楽しい時間が過ぎていました。日頃はなにげなくチョウを見ていましたが、今度からは少し気をつけて見てしまいそうです。どうもありがとうございました。今後もいろいろな授業に参加して、心豊かに過ごしていこうと思います。
<報告>植松ゆかり