今回の授業に参加した動機は、私が大学で専攻している専門分野によるところが大きく、学ぶことが多いだろうと考えたからです。
私の専門分野は「観光・まちづくり」で、内子町と言えば近年注目されている観光地ですし、代々受継がれている「内子炭」の技術は内子地域の魅力なので、これほど私にピッタリな授業も他にないと思います。
当日は雨天だったことから、実際に炭焼きを体験することはできませんでしたが、普段では見かけることもない土づくりの窯に、直接触れたり中を覗き込んだりすることができたのは、非常に貴重な体験でした。また、実際に「内子炭」を見せていただいたのですが、表面の割れ目が菊型のようで大変美しく、生まれて初めて炭に芸術的美しさを感じました。
それと同時に、茶道についても少し教えていただいたのですが、茶道には日本の文化が多数つまっているそうで、お茶を楽しみながら日本の四季も楽しむことができるそうです。今回の授業で私の趣味が一つ増えそうです。
体験の後には、「内子炭」を作ってらっしゃる大木さんと武藤さんからお話をいただきました。「内子炭」の歴史はもちろん、内子町のまちづくりの話までしてくださり、大変有意義な時間を過ごすことができました。
ご自分の職業を飛び越えて、地元のために活動しているお二人は自分が見習うべき姿だと感じました。また、地元唯一の小学校を存続させるための活動が、私の田舎故郷と重なる部分があり、とても自分事のように感じました。今回限りで交流を終わらせるのではなく、今後も内子に足を運びたくなりました。
日本の古くから残る技術はやはり美しく、自然との共存が可能な方法の一つではないかと今回強く感じました。また、地域の魅力・文化を守っていく大切さを改めて確認できました。貴重な機会をありがとうございました。また、別の授業にも参加したいと思います。
(報告=玉里壮司)