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受講レポート

 私は「食育」にとても興味があります。この授業を受けることで、ぬか味噌について様々な知識を吸収できると思ったのと、人生の先輩の貴重なお話しを聞かせていただきたいと思ったのが、受講の理由でした。

 先生は西予市宇和町の老舗『松屋旅館』女将さんでしたが、まずは息子さんから、糠漬けとは米糠を乳酸発酵させたものであることを教わりました。びっくりしたのは、ぬか床は毎日かき混ぜると思っていたのですが、混ぜても混ぜなくてもよいそうです。



 理由は混ぜないと空気が遮断されて発酵が進み、混ぜると空気が入って乳酸菌以外の不必要な菌が死ぬのでよいのだとか。他にも含まれている成分や栄養面、そして手入れの方法などを分かりやすく説明していただきました。

 そのあと、女将さんに糠床作りの手ほどきを受けました。大事なのは新鮮な米ぬかを使うこと。これに煮干し、唐辛子、塩を混ぜ合わせ、少しずつ水(カルキの入った水はNG)を加えて、赤ちゃんの耳たぶのような硬さにします。こうして、初めての「my糠床」が完成しました。ぬか床育ては子育てと同じだそうです。



 ただし、子育ては間違うと取り返しができませんが、ぬか床は大丈夫。どんどん失敗して、ぬか床を育てる楽しさを味わってほしいと言われ、少しホッとしました。

 そして昼食には、旅館名物の『ひゅうがめし』と様々な種類のお漬け物を美味しくいただきました。 『ぬか漬け』は私の祖母が作っていたので、とても懐かしい気持ちになりました。なにより、とても美味しく、ご飯のおかわりまでいただいてしまいました。



 この素晴らしい『糠漬け』を私たちの若い世代が受け継ぎ、子どもたちへと伝えていなくてはならないと強く感じました。本当に素敵な一日を過ごすことができました。

 その後、持ち帰った「my糠床」は実家の母にお願いしています。最初は私のマンションに置いていたのですが、ワンルームなので糠漬けの匂いが充満して大変なことになってしまいました。母には女将さんに教わったことを伝えていますので、たぶんいまもおいしく育っていると思います!
【報告=M・Y】

 

 

 

 

 



 

「ぬか味噌かおる女」になろう!
開催日:2012年12月8日11時0分
  • 受付期間:2012年11月19日 12時 〜 2012年12月5日 12時
  • 定員:10名
  • 参加対象:どなたでも!
  • 授業料:実費(2,000円=ぬか床の材料費+昼食代)
  • 「ぬか味噌かおる」男になりたい方も大歓迎です! 後半では昼食をいただきますので、おなかをすかせてお気軽にご参加ください。

「ぬか味噌くさい」という言葉をご存じでしょうか。

毎日ぬか味噌を混ぜることで、からだじゅうにその臭いがしみついている。
つまり、日々の家事に追われている古女房という意味で、
どちらかというと、あまりよいニュアンスで使われる言葉ではありません。

しかし、これこそ日本の味。この授業では「ぬか味噌くさい」ではなく、
「ぬか味噌かおる女性になる!」ことを目指して、
その極意を西予市宇和町の老舗「松屋旅館」の女将に伝授いただきます。

ぬか漬けの主材料は「米ぬか、塩、水」の3つ。
米ぬかについた空気中の微生物による発酵作用を利用した「ぬか床(ぬか味噌)」を作り、
そこに野菜などを漬け込むことで独特のうまみを引き出します。

用いる材料や漬け床の置き場所によって発酵菌の活動が微妙に異なり、
家ごとに「これぞわが家の味!」というぬか漬けが出来上がりますが、
この違いがあるからこそおもしろいのです。

また、大事なのはそれを育てて自分の味をつくること。
200年のぬか床を受け継ぐ女将の大氣洋子さんは、
「ぬか漬けは子育てと同じ」と言います。

深い人生経験がもたらす老舗旅館の女将には、
「ぬか味噌かおる」女性(もちろん男性でも!)になるための
ヒントがたくさん隠されています。

授業では、女将の指導を受けて実際にぬか床をつくり、
わが子同様に育てる方法を教わったうえで、
松屋旅館名物の「ひゅうが飯」とともに
200年のぬか漬けの味をご堪能いただきます。

【授業の流れ】
11:00 自己紹介のあと、ぬか床作り
12:00 昼食(ひゅうが飯+ぬか漬け)
12:45 ふりかえり、アンケート記入
13:15ころ 解散

この授業の開催は終了しました。

先生:大氣洋子
松屋旅館 女将
サラリーマンの家に生まれましたが、縁あって昭和32年に松屋旅館に嫁ぎ、忙しい旅館の仕事に追われながらも4人の息子を育てました。「ぬか漬けも子育てと一緒。毎日様子を見て会話をしながら、じっくり育てんと・・・」。旅館のお客に自慢の漬け物をふるまうかたわら、ぬか漬け教室に呼ばれる日々を送っています。

コーディネーター:宮本幹江
授業コーディネーター(WONDER EHIME)
大洲の山の中で生まれ育ち、東京で30年ほど編集の仕事をしたあと、2010年5月に再び大洲の実家へ。東京では編集の仕事を地域づくりに活かす活動をしていましたが、愛媛(四国)でも同様のことをしたいと考えています!

コーディネーター:山田一茂
授業コーディネーター(WONDEREHIME)
終のすみかを郷里内子町に決め、45年ぶりに愛媛にUターン。 農水省の農業研究所に勤務していました。 茨城県のつくば市で、3.11に遭遇。 以来、企業が取り組んでいるBCPをもじって、地域社会(集落)CPに関心を持っています。

今回の教室:松屋旅館
住所:西予市宇和町卯之町3丁目218番地
TEL:0894-62-0013
行き方アクセス: