アーティスト。この響きに憧れを抱く人は少なくないかも知れませんね。
何か特別にクリエイティブで、特別な才能のある人。そんなイメージが強いかも。
でも美術にちょっと関心があって”なんちゃってアーティスト”で良いのなら、なりきってみたいかも♪
そんなうっすらとした期待も込めて、思い切って押した参加ボタン(笑)
今回の授業は、なんと美術展開催前夜の作品群が展示された本物のギャラリーが会場です。
スペシャルなのは、作品群の生みの親である木下恵介氏と木村繁之氏をお迎えしての授業なんですよ!
木下氏は抽象画、木村氏は彫刻と抽象画。
始まる前にぐるりと贅沢に拝見させていただきました。
授業は、あろうことかとある絵にタイトルを付けることから始まりました!
意外な始まりから、好奇心のアンテナがビビッと振れました。
そのタイトルをつけた訳や自分にとっての美術とは何かを自己紹介として発表しました。
下記の写真の絵、皆さんはどんなタイトルを付けるでしょうか。。。
参加者から出たタイトルはどれもがユニークでしたよ!
「ゆくゆく・あかさたな・進化・・・・・」そして私は「キンコウ」です。
右上のお猿さんと思える絵と、下の平均台を渡っている人と思えるものが、バランスを取ろうとしているの図。
一瞬で浮かんだタイトルでした。
その後、たくさんある作品の中から1点選び出し、あたかも自分の作品のようにストーリーを語ります。それにはちゃんと”なりきりグッズ”が用意されていました♪赤いベレー帽にまんまるのメガネをかけ、パレットと筆を持てば、それぞれの完璧ななりきりスタイル♪
一人3分の時間があてがわれ、自由に勝手に作品を表現します。
その後、作家のお二方から、どんな思いで創作活動に取り組まれているのかお話を伺いましたが、それほど気張ったものではないようです。なんとなく創るとか、タイトルを付けることにもそれほど重要性は無かったり。作品に対するうんちくはさほど無く、見る側の自由な感性にゆだねているなど。
アートとは、決して難しいことはないんですね。
見る側がどこを見てどうやって伸びやかに楽しむか、それがとても大切なことなんだろうと改めて思いました。
また木村氏がおっしゃっていたことが印象的でした。
作品のひとつひとつはパーツである。
展示会場に置くとき、光のあて方配置を決めて空間をつくって初めて
展示が演出にかわり、一体感を持たせる、と。
また作品に触れさせてもくれました。手の感触から伝わる感覚も、大切な観賞となります。
見る側と作品の一体感も、ここから生まれるのかも知れませんね。
それにしても、作家のお二人を前にした皆さんのなりきりぶりは、素晴らしかったです。
アルコールのせい?グッズのせい?(笑)
きっと誰のココロのも宿っている”なりきり”が、ひょっこり顔を出したのでしょうね!
そんな素晴らしい雰囲気をつくるココ大の授業は、これからも目が離せませんね。
なりきりアーティストは、みんなの自由なココロを引っ張りだす素敵な授業でした。
関係者の皆様、愉しい時間を共有させていただいてありがとうございました!
第二弾、期待してま〜す♪
【報告:榊原 幸子】