【1455634通信068号】◎一杯の白ごはん
2012/09/07
こんにちは。編集局の井上です。
今回は、9月22日(土)に行われる授業
「農村の原風景・日本の棚田百選で稲刈り体験」をご紹介します。
授業コーディネーターの山田さんに連絡し、
打ち合わせ場所と日程の調整をしていると、
なんと、授業現場の棚田に行って、先生の上岡さんにお会いすることに!
さわやかに晴れた昼下がり、
針葉樹に覆われた暗くて細くてうねうねした山道を抜けると、
山肌に刻まれた大小様々の曲線美、
泉谷地区の100枚程の棚田の景観が、目の前に開けました。
車から降りたら、棚田の上。
まちがってスキーの上級者コースの斜面上に立ったときのよう。
足がすくむほどの高度感です。
町をはさんで向こうに見える山の稜線は、同じ目線。
そこかしこに、山奥に開かれた集落が点在し、
山の稜線が交通の中心だった時代に、タイムスリップしたみたい。
授業の先生は、ここ泉谷地区で生まれ育った上岡満栄さん。
先祖代々の棚田でコメ作りを続け、
13年前に、棚田オーナー制度を立ち上げた一人だそうです。
満栄さんの子どもの頃、学校までの通学路は山の中。
行きは山を駆け下り20分、帰りは道草食って山道を2時間登り、
家に着いたら、牛に鋤や鍬を引かせ、田おこしや代掻きの手伝い。
畔草を刈って与えて3頭の牛を飼い、力仕事が終われば、太らせて売った。
「勉強は二の次ぜ。先生に叱られに学校行ったようなもんよ。」
そういいながら笑う満栄さんの横を心地ちよい風が通り過ぎます。
大小の棚田をよく見ると、土を固めた斜面と石垣の斜面とが混じります。
石垣は、少しでも米作りが楽になるように、
農閑期、日が2時間しか射さないという寒い冬に、
斜面を削り、出た石を運びだし、積み上げて、
小さな田んぼを2枚3枚とつなげて大きくした
満栄さんの父母の汗の証なのだそう。
自分達にできる範囲でこつこつと、自然を制御してきた大人達。
そうやって自然の恵みをいただいて暮らす当たり前の人の姿を、
牛を追い、羽釜で飯炊く子ども時代に、
満栄さんは見続けてきたのでしょう。
授業では、春から秋までの棚田の様子の紹介と稲刈りの体験。
そして、水車小屋の裏手にあるおくどさん(かまど)で、
薪を燃やして、羽釜でご飯を炊いて、お昼ごはんをいただきます。
家族と集落のみんなと牛達でつくった、天空の棚田の景色の中で、
稲を刈って汗を流し、
稲が育ったその水で、炊いたごはんをいただく。
一生のうちで、絶対に忘れられない一杯のごはんになるはず!
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