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【1455634通信 041号】ココ大授業からつながる予感!? 

2012/02/24

こんにちは。編集局の井上です。

今日は、ココ大授業の後日談を一つご紹介します。

昨年10月に行われた授業「本とカクテルの夕べ」では、参加者がそれぞれに、自分の好きな本を持ち寄り、カクテルを飲みながら、好きなところを語り合いました。

授業後、持ち寄った本は、会場である松山市大街道のCafe・ヒロヤに寄贈されました。もともとヒロヤには本棚スペースがあり、図書館のように誰でも本を借りることができるのです。

実は私、住んでいる地域の小学校で、子どもたちに本を読んで聞かせる活動をしています。
授業が始まる前の15分間が読書の時間なのですが、月に1度、地域の大人たちがボランティアで各教室に入り、それぞれの学年に合った本を読むのです。

昨年12月、私は6年生を担当しました。
どんな本がいいかなぁ・・・と思っていたとき、たまたま立ち寄ったヒロヤで、「これだ!」と思って借りた本が、「本とカクテルの夕べ」の参加者が寄贈した本だったのでした。

背表紙を読んだだけで引き込まれた『カモメに飛ぶことを教えた猫』。卒業間近の6年生に紹介したい。
ぜひいつか自分で読んでほしい。そう強く思ったものの、1冊まるごと読むには時間が足りない。
本を紹介するブックトークでは、ラストシーンのメッセージを伝えられない。そこで、内容をかいつまんで話すことにしました。

「ここはいいなぁ」と思う数か所は本を読み、その間のあらすじを私の言葉でつなぐ。シナリオを準備し、話す練習を重ねて挑んだボランティアの日。あらすじを話すのに思いのほか時間がかかり(子どもたちに問いかけると、反応が結構面白かったので)、音読しようと用意した10の場面のうち、あと2つ!というところで時間切れ。ここからがいいところなのに。
続きは3学期、ということで幕を引き、あらためて1月のボランティアの日を迎えました。

2回目の訪問に、「またカモメ・・・もういいよ〜」と笑う子もいましたが、挿絵のページを順番に見せながら「あらすじ、どれくらい覚えてる?」と質問すると、さすが6年生、主人公の猫の名前、瀕死のカモメとの3つの約束、猫の仲間たち、生まれたカモメのヒナの名前、さらには猫に育てられたヒナが飛ぶ練習をして失敗した回数まで、しっかりと覚えていました。

一番伝えたかったラストシーン。たくさんの猫や仲間の手を借りて育てられたカモメが空を飛びます。
カモメに飛ぶ勇気を与えた言葉、そして、飛ぶことのできたカモメの姿から猫が教わったこと。

話し終わったところでちょうどチャイムが鳴りました。教室を出ようとしたとき、みんなが席に着こうと動き出した中で、座り込んだまま動けなくなっている女の子が一人。「大丈夫?」と声をかけると我に返り、笑顔を向けて立ち上がりました。

教室を出て廊下を歩いていると、後ろから「忘れ物です!」と男の子が3人、追いかけてきました。私が教室に置き忘れた本のしおりを届けてくれたのです。「またカモメ〜」と言った男の子もその中にいました。お礼を言いながら、ふと思い出し、
「カモメの本、市の図書館にあるけん、みんなに言うといて」
「はい!」

ココ大の授業のおかげで巡りあえたこの本が、
いつかどこかで別の誰かの支えになることがあるかもしれない。
そして、この本を見つけた誰かがいつか、
別のココ大の授業を受ける・つくるのかもしれない。
そんなつながりの広がりを予感させる出来事でした。

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