人気の「松山城石垣探検隊」は、定員を上回る約40名の老若男女が参加しました。
城山公園の東側休憩所に集合して、まずは軽く松山城の歴史のレクチャー。
その後、黒門へと移動し、石垣の高さの謎や発掘・修復時の秘話に、参加者たちはメモを取りながら興味津々で聞き入っていました。
早くも質問が出るなど皆さんとても熱心。
さらに、二の丸から一気に大手門まで森の中を進みます。
整備された山道は石畳まで昔のように再現されているなんて初めて知りました。
遥か昔に思いを馳せながら新緑の中を歩くと、なんだか過去にタイムスリップしたような気分。
…となったのもつかの間、結構いい運動で汗だくに。
本丸本壇や外周の石垣も、注視すると同じ壁面なのに左右の石垣の積み方が異なっていて、時代の違いや工法の違いを垣間見ることができます。
昨日まで同じに見えていた石垣が、まったく異なって見えることに感動。
コーフンして早く誰かに教えたくなりましたよ。
本丸の石垣なんて、ほかと比べても完璧に美しく仕上げていて、「そりゃそうなるだろうな」と思わず笑いが込み上げてきます。
時間の都合で下山の際に簡単な説明で終わった「登り石垣」。
こんな目立たないところにあるのに、それでも江戸時代の城郭で今日見られる日本一の「登り石垣」という解説、さらに、今回は回れなかったけど、東雲高校の正門脇に残る石垣が最も古いというひと言が、個人的に心に残りました。
今度改めて調べに来よう。
天守閣の観覧時間の関係で急ぎ足になってしまったので、次回はもう少し休憩もはさみながら、余裕を持った授業時間を設定したほうがいいかなと思いました。
松山城のしかも石垣にフォーカスした授業ということで目的が明確で、参加者の満足の得られた授業だったのではないでしょうか。
<報告:内藤正人>