四国中央市で製茶業を営んでいるのは三事業者「JA、脇製茶園」と「大西茶園」とのことで、その大西茶園さんのお話は「新宮茶へかける想い」でいっぱいでした。そう思ったのは、お椀・湯のみの形状、色味、深さによって「見た目と香りでいただく」こともありますが、「一滴茶」という飲み方を初めて知ったからでした。
一滴茶に高級な茶葉は必要なく、ごく一般的な緑茶で、大さじ一杯の茶葉へヒタヒタになる程度の60度くらいのお湯を入れ数分蒸らすと、お湯を含んだ茶葉は膨張し、お茶にトロミが出ます。少量のお湯に茶葉の旨味と苦味、甘味などが凝縮され、名の通り「一滴」飲むだけでお茶の風味が広がります。これほど濃いお茶を飲んだことはありませんでした。
最後は学長さんから「お茶は飲むだけでなく食べられる」と、100%植物性のココナッツクリームでつくられたアイスクリームに大西茶園さんの「緑茶パウダー」を振りかけていただき、これも美味しかったです。
ペットボトルなどで気軽に飲めるお茶ではありますが、やはり専門家から教えていただくことは知らぬことばかりでした。お世話になりました。
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