西条市に移住して半年が経とうとしていたところ、本授業を知り参加しました。また、いよココロザシ大学に登録してから初めて参加する授業でもありました。鞍瀬の道については確か愛媛新聞の特集記事を読んだ記憶があり、いつか歩いてみたいと思っていました。目指す廃村までの道のりは企画にしていいのだろうかと思うほど整っておらず、むしろ崩れており、子どもが心配な箇所もありました。しかし、それが廃村になることの現実であり、また自然の再生力を知ることになりました。かつて長崎県の五島列島で暮らしていたとき、同じく廃村となった小さな島を訪れたことがありました。電気やガスが通りお金が必要となったとき、島民はその島を離れていくことになりました。それまでは全て自給自足、相互扶助の暮らし。豊かさとはどういうことなのか今回も考えさせられました。それでも、滝は美しく、苔の群生はかわいらしく、人間がどうなろうと自然はいつも雄大だと感じました。
皆尾明子