世の中には、「社会性」が強くて、なかなか日常では語り合えないテーマがあります。
でも、本当は、そういうことが「大切なこと」だったりして、実は、普通に話してみたい、聞いてみたいと思っている人がいるはず。そんな方々と、毎回一つのテーマに絞って語り合う場を作ってみました。
今回のテーマは「平和」。
「平和」を考えると、「答え」はなかなか出てこないもの。それと同様に、「幸せ」とは何かと問われると、それこそ多様なあり方があります。
もしかしたら、「戦争体験」や「被爆体験」は、「心の痛み・傷の記憶」を呼び起こして、語り部にも、聞き手にも、「心の痛み・傷」を伴わせるのかもしれません。けれども、藤村さんは、とてもハリのある声で、壮絶な辛い体験を語られます。そして、どんな場面でも、直立不動で語り続けてきました。「語り継がなければ」。そんな思いが、84歳の瞳から伝わってきます。
一方、戦争を知らない、子育て世代は、今、「暮らし」の中で「命」と向き合っています。食べたり、寝たり、起きたり、泣いたり、笑ったり。「大変」と「幸せ」が入り混じった毎日に、「平和」という言葉は、あまり口に出すことはありませんが、「平和」の実感は、言葉の意味以上に、本当はすぐそばにあるのかもしれません。
当授業では、「由良野の森」という、ある意味、非日常的でいて、戦前の日常にあったかのような『里山の風景』の中に佇むゲストハウスで、県内では3名しか存在しない語り部の藤村さんの被爆・戦争体験を伺います。そのあと、藤村さんと参加者の皆さんと共に、「平和な暮らし」について語り合います。
なお、授業中は、ゆったりした空気の中でお話ができるように、天月Cafeよりドリンクとちょっとしたお菓子を提供いたします。また、授業後は、天月カフェで『ピザ焼き体験』(実費負担:1,000円/人・ドリンク込み)ができます(要申し込み)。お子様連れでも、大切な人とも、ぜひいらしてください!