今回は、八幡浜市の食品加工グループ「3・SUNカンパニー株式会社」の代表を務められている矢野さんのお話を伺いました。
八幡浜は、昔からアメリカなど海外の文化を多く受入れ、リベラルな部分もありながら「〈農家の嫁〉が、金儲けをするなんて!」というような保守的な部分と双方を併せ持った空気のある地域なんだそうです。
そのような環境の中で、なぜこの活動を始め、やり続けているのか?そして、今後はどうなっていきたいのか?ということを中心に語ってくださいました。
地域の活性化、女性の経済自立と地位向上というと堅苦しく聞こえてしまいますが、矢野さんから出てくる言葉は、「私達も社会に関わり、自分たちの町は自分たちで、自分たちの暮らしは自分たちで作っていきたいの」というような素直な気持ちだったように思い、とても共感できました。
今、若者達の一部を中心に「自分たちの暮らし方や生き方はこのままでいいのだろうか?」と考え直し始めた人たちに共感され影響を与えてくれるんじゃないかと思いました。
そのためか、矢野さんが持ってきた商品に対し、商品のパッケージやラインアップ、味や伝え方など活発に意見を出し合っている参加者の皆さんに感動すらしてしまいました。
商品の価値を知り、見直す場として、生産者にとっても、買う側にとっても有意義な場所だと思います。また今後も続けて欲しい授業で、また参加したいと思う授業でした。ありがとうございました。
【授業レポート:狩野顕】
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今回、初めて「こころざし大学」の授業を受講させてもらい、6名という少人数の受講生に対して間近で八幡浜で柑橘の加工販売をされている矢野さんのお話を聞かせていただきました。
私の出身は愛南町で、祖父母が河内晩柑という柑橘の栽培をしています。その影響で私は以前から農業という分野に大変興味を持ち、その延長線で6次産業にも高校生時代から興味を持ち現在の愛媛大学に進学至りました。
大好きな分野の授業ということで、ワクワクしながら参加させてもらった授業では、初めて知ることも多くありました。それは「真穴みかん」は商標登録されているということ、真穴産の柑橘を生果で販売するとは禁止などといったことです。柑橘のトップブランドの産地だからこそある規則の厳しさだと感じました。
授業の様子は、生産者と消費者の討論会といった感じで試食をしながら進められました。矢野さんからの話を聞くだけではなく、受講者側からも活発に意見が述べられ、その意見を必死にメモされている矢野さんの姿が目に焼き付いています。今回の授業を通して、矢野さんが作る加工品の魅力を十分に感じることができたので、今度は私からこの魅力を友人などに発信していきたいです。
【授業レポート:松村拓未】