日本一収穫が早い玉ねぎと座禅
初めての津和地島。高浜港から約1時間で島へ到着。さっそく大量の、昨日もしくは今朝収穫したであろう玉ねぎが、あちらにもこちらにも広げられて、潮風と朝日を浴びている。この不思議な光景を目の当たりにすると、思わず笑いが込み上げてきた。今日一日を共にする他の生徒さん達と、自然に笑顔で会話が始まった。
まずは亀川旅館へ向かう。旅館の大女将から津和地の玉ねぎの栽培方法や特徴の説明を受けた後、いざ収穫へ!手間のかかる作業をすっとばして収穫だけさせて頂くなんて申し訳ないと思いながらも「大きいの引いて下さいねー」と言われると、皆、宝探しをするように目をキラキラさせて、大物を物色。実に楽しい!
さて、誰の玉ねぎが一番だったのか?次があるなら、是非グランプリ決定までやってほしい。自身で収穫した10個の玉ねぎは嬉しいおみやげ。「重い重い」と言いながら、皆、笑顔が隠せない。
収穫作業後は旅館のご主人の楽しい案内で、島を散策。夏はウニが絶品らしい。来なくては、と強く思う。
亀川旅館の昼食は、津和地の食材を贅沢に使っていて最高に美味しく、魚好きで舌の肥えた父に是非食べさせたいと思った。私は旅館の仕事に興味がある。若女将は気さくに質問に答えてくれて、ますます興味が湧いた。
昼食後は洞源寺で人生初の座禅体験。警策は座禅の醍醐味だ。せっかくだからと、私も打って頂いた。励ましの意味もあるので、一度は叩かれることをお勧めしたい。
座禅後は加藤住職に悩みを相談して、ポンと背中を押されるような言葉を頂いた。加藤住職はユーモア溢れる人柄で、皆、笑いの絶えないたのしい時間を過ごした。
あっという間の一日。こんなに充実したのは久しぶりだ。「早く、友人や家族にこの体験を伝えたい。」そう思える一日だった。
【授業レポート:石田真理】