「JR下灘駅」は愛媛県でも人気のある駅で「海にいちばん近い駅」「夕日が美しい駅」と全国的にも注目されています。そんな場所の清掃ボランティアということもあり興味本位で参加しました。
当日は久々のJR乗車、しかもいつもの上り線ではなく、初の下り線ということで興味津々でした。
車窓から見る景色は、いつも車から見ている景色とは全く異なっていて、普段通らない場所を通ったことで新しい発見がたくさんありました。
JR下灘駅に到着すると、待っていたのは地元の老人会の皆さん。
最初にコーディネーターの冨田さんからお話をいただき、JR下灘駅の景観保護や維持管理は地元の老人会の方が中心になってされているということで駅を愛しているんだなぁと強く感じました。
まずは歓迎の「手作りの甘酒」を振る舞っていただき、体が温まりました。何より気持ちが嬉しかったですね。
活動は、「今年の寒波で枯れてしまったコスモス畑の片付け」をしたいとのこで、参加した皆で一斉に取り掛かりました。草引きの要領で枯れてしまったコスモスを引っ張ると簡単に抜くことができ、想像以上に作業が順調に進みました。当日は朝からかなりの冷え込みでしたが、少し体を動かすとすぐに汗をかき、子どもと一緒に楽しみながら作業することが出来ました。およそ30分程度で全ての作業を終え、畑はスッキリと片付きました。
2月中旬には菜の花を植えるそうです。春が楽しみですね。
少し休憩を取った後、今が見頃だという「水仙畑」までしばしの散歩。
普段見ることのない下灘の旧市街地を歩きました。下灘は漁師町ということもあり、船台をもつ家や仕掛け網を壁に掛けてある家など珍しい家がたくさんありました。名字も「魚」や「網」のつく表札を多く見かけ、漁師町であることを実感しました。
小高い丘を登り水仙畑に到着すると、下灘の街を一望しながらハート形の畑に植えられたたくさんの水仙に心癒されました。時期の花に触れるってとても素敵なことですね。いい香りがしてボーッとしてしまいました。
ひとしきり景色を楽しんだ後は、双海シーサイド公園近隣の掃除です。
まずは双海シーサイド公園で腹ごしらえをして現地へ。
到着してみると大小たくさんのゴミゴミゴミ。思った以上にゴミが多く、「これは綺麗になるのか?」なんて疑問を抱きながら掃除を開始しました。10人以上で作業すると40分という短い時間にもかかわらず大量のゴミを回収することができました。海岸が綺麗になっただけでなく自身の心までも掃除できたような、そんな気持ちになりました。
今回の授業に参加させていただいたことで、美しい景観を維持するということはひとりひとりの意識がとても大切で、それが出来ていないためにたくさんの人が努力されているということを知りました。自分だけでなく周りの人とも景観維持について話し合う機会を作って意識を高めていきたいと思いました。
素敵な授業に参加できて本当によかったです、ありがとうございました!
(授業レポート:相原輝久)