今回の授業も実は内容的にあまり期待していなく、知人の勧めで参加したもので、まあ自分があまり興味がない分野でも行ってみれば何か収穫があるのかな。と授業コーディネーターからすればなんとも不謹慎な動機での参加となったわけです。しかし、結論からいえばこれが見事にホームランとても得ることが多い授業でした。
その実りの多い一日の出来事は、行く手を阻むかのような混雑から始まりました。当日は競輪開催日で道がかなりの渋滞。そのせいで到着が遅れ遅刻しそうになり、この時点でかなり参加したことを後悔しながら駐車場へたどり着き会場へ…と、ここで入り口がわからない!とりあえず球場一周すればなんとかなるかとキャッチボールを楽しんでいる親子連れを横目に見ながら小走りで球場周辺をウォーミングアップ。すると何とか入口にたどり着くことができました。
会場に案内されると、参加者がもう席についています。何とか間に合った模様で、あわてて自分も席につき待っていると、前半の講師であるスポーツライターの寺下さんがにこにこした笑顔で座っています。
しばらくして寺下さんの話が始まりましたが、もう最初から熱いトーク。ご自分と野球の出会いから、高校野球がどれだけ地域と連携しているのか、さらに愛媛がどれだけ野球環境として恵まれていて、結果を出してきたのかを。ホワイトボードも埋め尽くしながら語っていただけました。
その中で高校野球を1回戦からから放送してくれる県はない!という話をされました。確かに子供のころの夏休み、見たいテレビ番組が高校野球のため見られなくなり恨んだこと、文句を言いながらも見ていた高校野球最後は家族全員で応援していた懐かしい思い出が浮かんできました。
同時に県外に住んでいた頃こういった経験があまりなかったことを思い出し愛媛の野球に対する愛情を再確認することができました。
その後、球場管理の方の案内で普段は見ることのできない選手控え室、監督室、プレスルームなど見学。その中でもVIPルームではそのロケーションや観覧用座席に座り、少しリッチな気分に浸ることが出来満足。しかしはしゃぎすぎたのか、残念ながら予定されていた野球資料館見学はまたの機会となってしまいました。
そうこうしていると、高校野球に長くたずさわってきたマスコミ関係者を交えてのパネルディスカッション。
TVやラジオで野球解説されている浮田宏行さん、NHKアナウンサー永井克典さん、南海放送アナウンサー藤田勇次郎さん、そして毎日新聞の村田拓也さんと豪勢なメンバーが寺下さんの司会の中愛する高校野球についてお話されました。
参加された皆さん、高校野球に向けた並々ならぬ愛情の持ち主、当然ディスカッションは大盛り上がり、特に藤田さんは、歯に衣着せぬ発言で話をリードしてゆきます。高校野球を取り巻く環境の変化、それに伴う学生の変化、話す内容は幅広く聞いている参加者も前で行われているディスカッションを集中して聞いていました。
気づけば終了の時間、その時間は短くも長いものでした。
今回、あまり興味がなかった内容の授業でしたが、とりあえずといった不謹慎な心構えでも、とにかく参加してみる!というのはいろいろ発見がありいいですよ、今日は大満足の一日でした。
【報告:佐伯 淳】