授業は日没前、暗闇が迫ろうとしいる頃に始まりました。
先生は面河山岳博物館の矢野真志さんと、
久万高原町在住の“生き物の声収集家”、石水史昭さん。
各々が懐中電灯を手にして田んぼに向かいます。
日が沈むにつれカエルの大合唱は大きくなってきました。
子供たちが次々と生きものを捕まえて持ってきます。
ここで矢野先生から驚愕の事実と注意事項が!
「アマガエルも毒を持ってます!
触った指で目をこすったり、口や鼻に入れると腫れたりすることがあるので、
必ずあとで手を洗いましょう」
ツチガエル、俗に言うイボガエルには毒があることは知ってましたが、アマガエルにもあるとは知りませんでした。
カエルは、触るとねばねばした粘液に包まれていますが、あれは自らの体を細菌などから守るために付いているもので、粘液の中に毒が含まれているそうです。
さて、暗闇の中でも子どもたちはしっかり生きものを見つけてきます。
タイコウチ、タニシ、イモリ、ドジョウなどなど。
その後、石水先生が持ってきたボイスレコーダーで、
4種類のカエルの声を1種類ずつ憶えていきました。
そして、授業が終わる頃には、カエルの大合唱の中から、「アマガエル」「シュレーゲル」「ツチガエル」「トノサマガエル」の鳴き声が独立して聞こえるようになっていました。
水田は生きものの天国ですが、薬品などによる水質悪化や耕作放棄地の増加などによって、生きものの種類が減っているそうです。
なんとか懐かしい日本の風景と生きものを守っていかなければならないなと思いました。
【授業報告:カエルぴょこぴょこ】