松山市議選を週末に控えた平日の4月23日にいよココロザシ大学事務所で、『図解で納得!選挙の「せ」』が開催された。
タイトルの通り、事務所には過去の選挙のデータをグラフ化した紙が壁に沢山貼られて準備されていた。選挙のデータというのは、行政で視覚化されたものは用意されていないらしく、数値データを元に、今回のコーディネータの馬越さんが自ら作成したものらしい。若者の投票率の低さが問題視されているが、行政から市民に向けた投票率を上げる取り組みがされていないことに驚くと同時に、馬越さんがデータを分析して、視覚化しているのを見て、この選挙の授業に対する思い入れを感じることができた。
視覚化されたデータは、「投票者・棄権者の推移」、「H 22年度松山市議選 地区別投票率・棄権率」、「市議・県議投票率比較」などなど。これらグラフから読み解けることを参加者同士が、投票率が低下してきた理由、現在でも投票率が高い地区と低い地区が存在する理由などを共有していった。
昭和22年〜平成22年までの間、松山市の人口は、10万人もいないところから現在の40万人まで人口が増える過程と、それに伴う投票率の低下がはっきりと見て取れた。人口が少なく20万人にも満たない頃は、投票率80%をキープしていたが、平成に入った頃には人口が30万人を超え、投票率は60%から現在の50%を切るまでになった。
地区別では、人口の少ない島嶼部や北条地区などは、投票率が現在でも高かったことがデータで分かった。お互いの顔が見える関係だからこそ、お互いが選挙へ行っているか確認し合う作用があるのではないかとの意見もあった。
これからの時代をつくっていく若者が選挙に行かないということは、自分や次の世代のためにお金や政策が決まらない事を意味する。若者がもっと政治に興味を持つ教育が必要と思った。【授業レポート:YY】