8月27日から萬翠荘で開催される「ヒトノユメin愛媛」展のキックオフ授業として、チャットモンチーの高橋さん、画家の白井さんそしてその仲間たちが来松し、今回の美術展の主旨を参加者(受講者達)の前で、面白おかしく話してくれた。
この日の参加者は約30名。高校生から50代ぐらいの人までと年齢層も幅広く、アート好きの人もいれば、チャットモンチー好き、なんとなく楽しそうとの理由の人などさまざまな人が参加していた。
高橋さんは愛媛県出身。地元で展覧会を開催したかったとのことで、「愛媛の人、若い人達みんなにもっとアートに触れて欲しい。楽しんで欲しい。そして可能性に限界はないってことを知って欲しい。」と熱い思いを語ってくれた。
トンネルを抜けるとアートの世界が広がり、言葉(文字)が平面から空間へと飛び出して、絵画やオブジェクトと一緒に踊っている。
ヒトノユメってこういう展覧会らしい。
「文字を羽ばたかせてみたかったんです。」
高橋さんのこの言葉に想像力が掻き立てられた。
文字を羽ばたかせるってどうするの?
でもその表現、なんだかとっても魅力的!
しかもあの大正ロマン溢れる萬翠荘の2階全部が、そんな空間になってしまうなんて。
洋風ながら落ち着きがあり、歴史を感じさせる部屋が現代アートとコラボレーションしたら一体どうなるのだろう…。
そして今回更にすごいことは、この美術展作りに、私たち市民が参加できること。
作品の搬入、展示、開催、撤去まですべてにかかわることができ、美術展の裏の裏まで体感し、共有できるという、普通ではなかなか体験できないことができてしまう。
もともとは高橋さんと白井さんが意気投合し、夢を語り、そしてそれに共感した人達が新しいこと、楽しいことをやりたいとチームとなって始めたこの「ヒトノユメ」。
その夢に私たちも加われるという、心躍るキックオフ授業でした。
<報告:野本 英教>