観察会の終わりに授業レポートを仰せつかり、思わず、えっ?
文才がないのは仕事で実証済み、説明能力もない、それで実況が伝わるのか?と思いつつもそんな能力を、忍耐強くダメ出し続けてくれた・・・、煙に巻く文章と対応で"煙薪くん?"と言われて異動した師匠(上司)にオマージュしつつ(何故ここで登場するのか?)入稿いたします。
朝、子供たちは遠足気分で早起きしましたが、あいにくの曇天、降水確率ほぼ雨。嫁さんは、都合で参加キャンセル。二度寝の誘惑を抑え、気合入れのため、がさがさ探検隊よろしくウェダーと網を車に詰め込み、いざ松山自動車道へ。
現地に着くと、待っておられた先生は「まっちゃん」。ご紹介にもあったとおり子どもたちから絶大な人気をほこる松田さん。うちの子供たちとも何回かお会いしており、「会うの何回目?」が第一声でした。つかみはいつもこんな感じで、子供たちの気持ちをわしづかみ。実は松田さん、子供たちも参加している団体の大先輩です。
当日ご参加のみなさんと自己紹介をして、小さいお子さんもいらっしゃいましたので、アットホームな雰囲気での開催となりました。まず注意事項としては、「おたまじゃくしに触れるときは、必ず濡れた手で触ること」。魚の場合は、体温の相違によりヤケドしてしまうってのは聞いたことあったけど。おたまじゃくしのお腹の皮膚は薄いので、乾いた手でさわるとくっついて皮がぺろっと剥げてしまい、見るも無惨になってしまうらしいです。
大事な注意を受け止めたかどうか定かではありませんが、子供たちは池に入り、おたまじゃくしをすくって観察できるとあって大はしゃぎ。池の水はスネくらいまである深さですので、岸際が子供たちの活動エリアです。
こんな時、嫁さんに呆れられるほど本気度満々の私は、太ももまであるウェダーなんて準備してたりします。なので、ある程度はずぶっといけます。(主役の子供は長靴で、新兵器に嫉妬、父だけ無駄遣いとの冷たい息子の視線・・・。)とはいえ、娘はドブに落ちたことのあるおっちょこちょい。眼は離せませんので、そこそこになりました。
息子はっていうと、長靴ではどうしても無理がある深さですが、靴下を濡らせつつもイキイキやっていたいようです。「汚すなよ!」って怒ってしまうところですが、川餓鬼だった昔の私。よくパンツまで濡らして家に帰ってましたので、「まあこけても仕方ないか」ってな感じで放置。
池での収穫は、おたまじゃくしのほかに、タニシ、マツモムシ、ギンヤンマのやご、脱皮したての緑色らしいヤゴ、川餓鬼を震えさせた久々の水カマキリなどなど、捕獲は大量にて終了しました。
池の中にいたおたまじゃくしはヤマアカガエル、今日は1種類だけらしいです。1ヶ月前にはヒキガエルもいたらしいですが、ヤマアカガエルの戦略で、少し早く卵からかえり、そのおたまじゃくしにより、食べられてしまうこともあるとのこと。生態系は競争社会。そんなことも教えてもらいつつ、双眼顕微鏡にてオタマジャクシを見つつ、話を進めていってもらいました。
おたまじゃくしの心臓や腸は、体が透けているので一目瞭然。そのあと、写真芝居にて、卵から足が生えて陸に上がるまでの、ウーパールーパーのような側面の襞襞(ひだひだ)や、前足が生えると溺れてしまうこと、鰓(えら)は左側だけにあるなどの変態の様子や説明を受けました。眼つきもだんだん蛙の形になると、一気に肉食の眼つき(舌を出して動いている物を捕捉するため、視野の広さより距離感をとるのが必要なため)になることなどを学びました。
楽しい授業はあっという間に(私のレポートはだらだらと内容がないまま)お別れ。雨に降られなくて幸いでした。またカエルになったころ来れたらいいねと、池ともお別れし、次の現場、”うどんバイキング(有名な南予の店)”へと道を進めました。まっちゃん、次お会いしたら何回目になりますか?
Ps…授業中も双眼鏡をぶら下げ、周囲をきょろきょろしてましたが、「ちょっとコイ、ちょっとコイ」とコジュケイの声、コゲラの営巣、カワラヒワの群れと、野鳥が豊富との地域資源の発見できたのも収穫。また網もって、ウェダーもって、双眼鏡もって来たくなる場所でした。
(報告=Y・N)