4月6日(日)、宇和島闘牛ファンクラブ(後編)に参加しました。
宇和島市観光協会の得能政史さんが先生です。闘牛の見所を教えていただき、早速、バックヤードの牛たちの控え室を見学に行きました。そこにいた牛は、今まで牧場で見た牛とは別物。イメージするならば、ランボルギーニ社のエンブレムのようでした。
12時前に観客席でみんなで弁当を食べ、進行係のアナウンスで闘牛開始!
闘牛といってもスペインとは全く違います。牛と牛の大相撲です。行司が牛を呼び出す声にも節が付いていて、入場テーマも流れて、雰囲気を盛り上げます。牛主の家の子供たちが塩を振りながら、その後に続いて牛が土俵入り! 最大1100kgもの巨漢の牛が、角と角を組み、額を押し付けあって意地の張り合い! それを、勢子(せこ)と呼ばれる人が、自分の牛をさすりながら、励ましながら、叫び声を張り上げ、人・牛いっしょになっての大取り組み!
想像してみてください。人間同士が、額と額を20分間、相手に勝つために押し合うことができるでしょうか。そこまで、意地をかけられるものがあるでしょうか。しかし、牛の目は、力がこもっていても、つぶらな純粋な瞳でした。野生の牛でも、このような闘いが繰り広げられているのだろうなと思うと、まさに生きるための闘いを見た思いです。
牛は、牛主から愛されています。連勝中のチャンピョン牛が高齢で立ち上がれず、引退を発表したシーンでは、牛の名誉が大事にされていました。調子が良くない場合は、無理に闘いは行われません。そういった不戦勝も2戦ありました。勝った牛には、その家の子供がトロフィーを持って背中に乗って人牛ともに喜びます。
力のこもった闘牛は3時間。あっという間だったような気もします。
授業のまとめで、宇和島の方が「小さい頃から近所での闘牛は見てきたが、あれは草野球で、ここ闘牛場での闘牛はメジャーリーグだ」とのお話を聞いて、ここには、牛との暮らし、そして闘牛が根付いているんだとしみじみ思いました。
放課後、闘牛ファンクラブの前編でお世話になった牛主さんの打ち上げ会場にお邪魔して、みんなでお祝いをさせていただきました。
今回のような前編・後編のシリーズは、地域の文化を思い入れたっぷりに、立体的に感じることができるので、オススメです!
(報告=NK)