福見川周辺?
どんなところなのだろう?という素朴な疑問から始まった授業との出会いでした。
iPadの情報を頼りに、日浦中学校を右折すると、道が少しずつ狭まります。
そして、道中では、あまり目にしなかった道の脇の白いもの。
霜でした。割とびっしり。
合っているのか?引き返すべきか?
心の中で迷いつつ、先を進むと、いよココロザシ大学の立て看板が見え、
ホッと一息つけました。コーディネーターの方たちに温かく出迎えていただき、
公民館の中に入ると、そこにはストーブが二つ。
有り難いおもてなしに感謝でした。
今回の授業は、公民館にたどり着けるまでが私にとっては、ハラハラドキドキ。
自分のフィールドワーク力が試された気がしました。
全員が揃い、いざアカガシに向かって、出発です。
途中までは割と平坦な道。
しかし、アカガシに近づくにつれ、急勾配な斜面と、
雨上がりのぬかるんだ地面が体力を奪います。
それを癒してくれたのが、沢のせせらぎと森林の木立や草木が放つ
なんとも言えない清涼な空気でした。
みんなが疲れた折には、講師の松井先生が、植物にまつわる楽しいお話や実演。
知識を与えてくださるとともに、ふと気持ちが和みました。
そうこうしているうちに、アカガシに到着。
うっそうとした茂みから現れた巨大な姿。
幹周辺の根や茎のうねりには、神々しさを感じざるを得ませんでした。
しかしながら、全体写真撮影に臨むにも、アカガシは、
勾配の上に立っているため、足元が滑らないように近づくのがやっと。
もう少し、楽な体勢で見ることができたらうれしいなあと
自分の体力のなさを棚に上げて、感じました。
アカガシの後は、昼食タイム。各々が、弁当をほおばり、暖かい春の
陽射しを受けてくつろぐ様子は 見てて、幸せな気持ちになりました。
山から降り、公民館付近に帰り、天然記念物である三本杉を見学しました。
アカガシに向かう道中、たくさんの杉の人工林を見かけましたが、
かたやせいぜい50年未満の生育歴、一方では、500年近くの生育歴。
三本杉は、それこそ地面にしっかり根を張って、ドドーンと直立していました。
ここもまた、荘厳なパワーの満ちた空間だったように感じました。
参加者には、子どもたちも数人いましたが、疲れたとグズることもなく黙黙と
歩き続ける様には、たくましさを感じるとともに、エネルギーをいただきました。
きっと講師の先生やコーディネーターの方のご配慮が素晴らしかったから、
子どもを含め、みんな、疲れの中にも満足感が得られる結果となったのでしょう。
本当にお世話になりました。道中に花はそれほどなくても、
みなさんの心には、美しい花が咲いていたと思いますよ。
【授業レポート:mw】