前日の大雨の影響で、小田深山スキー場ロッジから山の麓の道の駅へと受付場所が変更になりました。道の駅から車を走らせて山道を登る途中には、排水溝から道路に水が溢れ出ており、雨の後の荒々しさを見せつけられて、早速自然の脅威にWONDER!
小田深山スキー場ロッジには、予定通りコースを体験できるか下見をしてきたとのことで、すでに高本先生が待っておられました。
まずは、自己紹介。ドイツから愛媛大への留学生、ニュージーランドから愛媛に見えている語学の先生など多様な参加者でした。
戦後の木材需要によって自然林が伐採された後にスギ・ヒノキが植林された千年の森へ行きました。高本先生はこの人工林の森の一部で広葉樹の多種混交林の育林を行い、自然林の回復に取り組んでいます。
そこでは色々な樹種が育っており、周辺の人工林と比べて色合いもはるかに多彩でした。植物の種類も多く、季節ごとに様々な鳥や昆虫などもやってくるということでした。そばに小さな池があり清らかな水が流れていました。森が豊かになれば川も豊かになるというお話を聞きながら、回復しつつある自然林の生物多様性を体感しました。
その後、渓谷沿いを散策しました。モミジやツタウルシ、ブナなどの紅・黄葉には少し早い時期でしたが、両岸に広がる広葉樹の林はその周りにある人工林の森と比べ、なんと明るいことか! 解放感を楽しみました。語学の先生が自分の国と同じような風景だと感傷にふけっている姿を見て、ニュージーランドには日本のように徹底した人工林の森は少ないことを知り、山の保全、利用のし方を考える機会になりました。
高本先生、一緒に参加した皆さん、いろいろなことに気付かせて頂き有難うございました。【報告=匿名希望】