「え〜?この山はレタスなの〜?」先生の押し花作品を拝見し、私たち老若男女16名の生徒は一斉に驚きの声を上げました。
絵画や風景写真と錯覚してしまうほどです。色づいた木の葉、はがれ落ちた木々の皮、人参の花やヨモギなど、作品に使う材料は、日々の暮らしの中や、散策中に見つけたものばかり。
「材料集めも楽しみの一つなの。」先生の言葉からは、植物を愛し、心の底から楽しんでいらっしゃる様子が伝わってきます。
普通、植物を押し花にすると色が変わってしまいますが、作品作りの材料は原色を残すため、特殊な方法で押し花をする必要があります。特殊な乾燥剤を使い、手間や時間がかかるので、今日は先生が用意してくださったものを使います。
各々、「クリスマスツリー」「リース」「サンタさん」の中から好きなものを選び、早速作品作り開始。
先ずはラミネートシートの上に、和紙を置きます。出来上がりのイメージを膨らませながら、葉や小花などを配置していきます。乾燥した葉は崩れやすいため、時にはボンドやセロテープなどを使います。これがなかなか、集中力が必要で呼吸を忘れてしまうほどでした(笑い)。
仕上げに金や銀、白色(魔法の?)の粉を振りかけて、クリスマスらしい雰囲気を演出します。シートをラミネートしていただき、フォトフレームに入れたら世界に一つだけの作品が完成しました!
普段は気にもとめない一枚の葉や一片の花びら、表や裏をじっと見つめ、どのように作品に生かそうか・・・。私たちが生きていく上で欠かせない植物、その違った一面を発見し、本当に心安らぐ楽しい時間でした。
【やまだあけみ】