風が吹くと気持ち良い気候の中、大野ヶ原でのジオガイド養成講座が始まりました。
まず、大野ヶ原の「もみの木」近くの竜王神社と小松ヶ池に行きました。竜王神社は水の神様で、池には午前中に咲くというきれいなハスの花もありました。
その後、枕状溶岩を観察しに行きました。みなさん熱心にその道中にある植物や生きものについて先生に質問をしながら歩きました。まだまだ知らない昆虫や植物がたくさん見つかりました。
昼食をとった後、ブナの原生林へ行きました。
大野ヶ原はところどころ牛もいて、草原の緑とカルスト特有の白色がとてもきれいでした。
ブナの原生林へは初めて入りました。湿ったような独特な感覚がありました。ブナの木の実は、ソバのように見えることから「木ソバ」と呼ばれているそうです。また、ブナは「橅」と書き、これは、腐りやすいなど木材に適さなかったので「木ではない」とされたそうです。
森林の働きとして、草地や裸地とでは水を蓄える量が違い、森林の土は裸地の3倍、草地の2倍にもなるそうです。森林は雨水をゆっくりと時間をかけて川に流すので洪水や水枯れを防ぎ、秋に落葉し深い腐葉土を作るブナの森はたくさんの水を蓄えることができるということです。ブナ林が湿っているのはこのためなのだと納得しました。
ブナ林の奥地まで行くと小さい川が流れていました。みなさんサンショウウオ探しに必死になっていました。サンショウウオは見つかりませんでしたが、カワゲラやカニを発見することができました。川の水がきれいな証拠です。
気になるものがあると先生に質問をし、なかなか前に進めないほどいろいろなものに興味を持ち勉強されていました。この地について語ることができる方が増えることはとても大事なことだと思います。ジオパークに認定されることを願っております。
【ブナピー】