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受講レポート
天空のカルスト台地 【午前・午後】
愛媛に帰省で来たのですが、その間に授業があるというので是非にと参加させていただきました。 実は四国カルストを訪れるのはこれが二度目のこと。 一度目は二年前、龍馬の足跡をたどるドライブの途中に高知県梼原(ゆすはら)町側からのぼり、天狗高原から姫鶴平まで来てUターン。その時はその先にまだカルスト台地が続いているとは知りませんでした。 集合場所である城川支所からの道は、細くなったり太くなったりを繰り返し、だんだん高度も上がってきて一時間を過ぎたころ、ようやく大野ヶ原へ到着。車から降りて見上げると、四国でよく見る濃い緑の山々とは全く違う、明るい緑のなだらかな草地にぴょこんぴょこんと白っぽい石灰岩が飛び出ているカルスト地形が。よく晴れた青空に、吹き抜ける涼風。さっきまでいた「下界(実家)」とは肌で感じるものも違いました。 全員揃ったところで、本日ガイドしてくださる福井さんの紹介とご挨拶。生まれ育った大好きな大野ヶ原のためになることをしたい、大野ヶ原を知ってもらいたいという思いからジオガイドを目指しているというお話に、「素敵だな、がんばってください!」と心の中でエールを送りました。 まずは各々の車に乗り込み、四国カルストの東端「源氏ヶ駄馬」へ。標高約1,403mのこの地の呼び名の由来は、四国各地に残る平家の落人伝説のひとつ。壇ノ浦の戦いに敗れ落ちのびてきた平家の残党が、朝もやのなかで目にした点在する石灰岩を、白馬にまたがった多勢の源氏の武者たちだと思って逃げて行ったという伝説に由来するそうです。 車から降り、福井さんが解説してくださる大野ヶ原の自然や、歴史の話に耳を傾けながら、頂上へ向けて歩きました。頂からは、北を向けば大野ヶ原から愛媛県の山並みを、南を見れば高知県側を一望することができました。空気が澄んでいれば、九州まで見えるとか。 また、大野ヶ原は南国四国でありながらこの地形と位置の影響で、冬には雪が積もるのだそうです。大野ヶ原を開拓された先人の苦労と努力を想いました。 おいしい焼肉丼でお昼にした後、車で天狗高原まで走り抜け、カルスト学習館で四国カルストの自然の成り立ちを学びました。草花の写真がたくさんあり、さっき見た花はこの花だったのかと再確認。また、館内にはここで見つかった貝等の化石が置いてあり、今では四国の奥深くこんな高い所にあるけれど、大昔は海の底にあったのだと実感できました。 何億という長い時をかけて、はるか遠くの海底がここへたどり着いたという不思議。そして、この険しい道を昔の人たちが苦労しながら歩いたのかも知れない。そう思うと、踏みしめる大地を、目の前の景色を見るまなざしが変わってきます。それが何とも不思議で楽しい。 そんな見かたを、この講座で再発見した気がします。ガイドの福井さん、西予ジオパーク推進室の皆さま、ありがとうございました。ジオパーク認定に向けてがんばってください!応援しています。【つくばのmaki. Y】
ディスカバー ジオパーク(大地の公園)!ふる里!この授業は自然遺産と生活・文化遺産が結びついた四国西予ジオパーク認定に向け、ジオガイドになるための勉強をしている皆さんと一緒に巡り、地球の営みと自然の恵みを生かしてきた人々の暮らしを体感します。今回は、日本3大カルストの1つ、四国カルストに位置する大野ヶ原を訪ねます。人々は酪農を中心とする農業に従事しており、白い石灰岩と緑の牧草の間で牛が草を食んでいます。また、大野ヶ原は河川の働きによってできた深いV字谷と段丘からなっています。この景色、さらに標高が高い源氏ヶ駄馬等を見学します。全員が先生、全員が生徒という協働で「大地の教室」を使って未来につないでいきたい自然と人の暮らしを見つめ、考え、元気をもらう授業です。
この授業の開催は終了しました。