「セミのぬけがら探偵団」授業レポート
夏休みに入った小中学生や保護者の方、下は2歳から70代までの老若男女、総勢23名の学生を教えて下さるのは、松田久司先生。宇和運動公園内の桜の並木路が今日の教室です。先生のお話(授業の進め方や注意事項)の後、いよいよ公園内へ。
手には、ぬけがらを入れるためのフィルムケース、あちこち見まわしながら進みます。「あったよ。」「届かないから取って。」とても賑やかです。先生の手には透明なポリ袋をつけたお手製の虫取り網が。セミに気づかれないように近づけるのだとか・・。
ぬけがらはもちろん、生きたセミ(アブラゼミ、クマゼミ、ヒグラシ)がつかまると先生のお話が始まります。一斉にカメラでパチパチ。鳴き声の秘密、眼が三つあることなど初めてのことばかりでした。羽化に失敗したセミの幼虫や成体が見つかったり、穴を見つけたり、小一時間もすると一人で10個以上のぬけがらを集めた男の子。3年連続で夏休み自由研究のテーマで取り上げ、賞をもらった女の子もいました。
採集が終わると木陰のあづまやでぬけがら調べの始まりです。先生が作った分類表とにらめっこしながら、調べていきます。ぬけがらを調べてみるといろいろなことが分かるそうです。北国生まれの私は、クマゼミを初めて見ました。
昔は、このあたりではあまり見られなかったのだそうです。地球環境の変化の影響がここにもあるのでしょうか。気がつけば、あっという間の2時間でした。おとなも子どもも、にこにこしながら「また、来たい。」いつもはうるさいと感じていたセミの鳴き声、少し見方が変わりました。
松田先生、皆さまありがとうございました。
A.Y