午前中の四国西予ジオガイド養成講座は、愛媛県歴史文化博物館が会場。ここを訪れるのは、2月に行われた『西予市環境フォーラムの講演会』に参加して以来、2度目です。
フォーラムでは、地元皆田小学生による『四国西予ジオパーク構想』について総合学習で取り組んだ成果発表や、『ロック・グリーン・カフェは西予のジオパーク』と題した、著名な専門家による基調講演を拝聴しました。会場は一体となり、認定を目指す熱い想いに満ちあふれ盛り上がっていました。
その時まで私は、西予市がジオパーク認定を目指していろいろな努力、活動をされていることを全く知りませんでした。ジオガイド養成講座は、今秋まで6講座が行われるそうで、今日は講座3「宇和盆地」の最終日です。
フォーラムに参加してから2ヶ月余りたったこの日、私はジオパーク応援隊の一人として参加させて頂きました。歴博専門学芸員の大本先生から解説を交えながら館内を案内して頂きました。常設展示に加え、特別展示「民具王国びっくりミステリーツア」も見学しました。
当然、解説は講座の目的「ジオガイド養成」の視点からのもので、私は内心「ジオガイドになるためには、知識もさることながらたくさんの引き出しが必要だなあ。相当にハードルが高いよ。大変だなあ」と感じました(応援隊で良かった・・・)。
その後、多目的ホールに戻り、「自然と文化を考える」というテーマでスライドを見ながら解説をして頂きました。お待ちかねの昼食は、午後の現地実習地『名水百選 観音水』近くの名水亭で、清流のせせらぎを背に、そうめん流しに舌鼓を打ちました。この日はあいにくの曇天、もっと暑い日ならいっそうおいしさが引き立ったことでしょう。
食後は、現地実習、5分ほど石畳の坂を上り、毎日8000トンも湧き出るという観音水のいわれをお聞きしました。水温は常に14度、あの3.11の大震災の後、いつも澄み切っているはずの観音水が、数日は濁ってしまったというエピソードも伺うことが出来ました。
午後は会場を公民館に移し、ガイド実習のグループ発表が行われました。この日は、1年間のガイド実習を受けられた市の観光課職員から「ガイドの心得、マニュアル」についての講義がありました。その後4つのグループに分かれ、発表に向けての打ち合わせが行われました。私も気さくに声をかけて頂き、打ち合わせと発表に飛び入り参加、観光客の立場から感想を少しお話しすることができました。
発表は、寸劇風あり掛け合い漫才風(失礼!)ありで、大いに盛り上がっていました。「ガイドはサービス業、おもてなしの心で、挨拶をキチンと、説明は正確に的確に、五感をフルに使って」などのアドバイスやグループごとに講評があり、終了予定を1時間以上オーバーし、4時半過ぎに閉会となりました。
初参加の私を快く迎えてくださったジオガイド養成講座関係者の皆様、ジオガイド候補生の皆様ありがとうございました。西予市がジオパークに認定され、ジオガイドの皆様が活躍されることを心待ちにしています。(A.Y.)