台風の接近に伴い、この日も雨が降っていた。
服が少し濡れ、憂鬱な気持ちのまま、建物2階の会場の入り口を抜けると、
はじめに男性の姿が目に入った。
その笑顔に照らされるかのように明るい教室。
一転して、気持ちもウキウキしてきた。
あとでわかったのだが、その方が今回の講師、中村幸男さんであった。
アトラス出版は、幸男さんを代表に、
英利子さん、洋輔さんの3人のご家族で経営される出版会社。
この日は、普段のそれぞれの役割について、ざっくばらんに話してもらった。
一方、学生として参加したのは、およそ20名。
フリーペーパー作成に関わる人や印税生活を目指す人、
果ては占い師に至る個性豊かな面々。
全員に共通するのは「出版の裏側を知りたい」という思い。
その思いは時に鋭さを持って講師に向かうも、
そこをしっかり受け止めるのが、このご家族の凄いところ。
答え過ぎではないかと、こちらが不安になるほどに、優しく教えてくれた。
自費出版のこと、出版機材のこと。
他にも、粗利など経営に関わる部分まで。
詳しくは、受講者のみの特権として、ここでは割愛させてもらおう。
ここで得られたものは、知識だけに留まらない。
多くの人や本との出会いをもらうことができた。
普段は異なる経歴を持つ人が、いよココロザシ大学の学生として、
アトラス出版で一同に会した。
そこでは、メンバー間での話も弾み、新たな繋がりも生まれた。
また、出版社とあって、多くの魅力的な本が置かれている。
講義の中での紹介もあり、興味を持ったものもいくつかあった。
買って帰ろうかと思っていた一冊、
『勝手に松山ミシュラン』は、何と、お土産としてもらえたのだ!!
これは、食べ歩きブログから生まれた異色の本で、
「ミシュラン」の名の通り、厳選された素敵なお店が紹介されている。
食べ歩きに、家族サービスに、デートに、それぞれの用途に合わせて、常に携帯しておきたい一冊!
充実した時間を過ごすことが出来ました。
このような機会を用意して下さった皆様、有り難う御座いました。
【報告:中嶋直哉】