12月2日(日)に内子町石畳地区で行われた授業に参加した。いよココロザシ大学の授業内容はHPで見てはいたものの、初参加ということで緊張した。しかし温かく迎えていただき、興味を持ち応募した授業への期待へと変わった。コーディネーターは宮本幹江さん、そして土井利彦さん。
まず、自己紹介をしたあと、石畳で古民家カフェを営まれている方にカフェ周辺を案内していただいた。石畳地区の自然や地域おこしの取り組みなどを教えていただく。内子町は「町並み」ばかりでなく、村並み、山並みづくりなどにも力を入れている。その町づくりの考え方がおもしろく、美しい「村並み」である石畳地区に魅力を感じながら話を聞く。
とても静かな山間(やまあい)であり、日頃は海とみかん山とに挟まれて暮らす三崎とは違った雰囲気を感じることができた。石畳地区内には有名なしだれ桜があり、また弓削神社の太鼓橋など見どころも数々あるので再び訪れたくなる。
散策後は再び会場へと戻り、池田由紀先生に教わりながら、今年収穫し終えた稲わらを使用したリース作りに取り組む。リースの土台に付ける植物はすべてブリザーブドのものとのこと。ふだん使えない材料を使えるとあって嬉しくもあり、また稲わらという良さも生かしながらの作業がとても楽しかった。
池田先生は近々出産を控えているということで、ご主人と共に受講生をサポートしていただいたが、生まれてくるお子さんも自然にふれて過ごすんだろうなと、これからのご家庭がうかがえるお二人だった。
リースのアクセントになる「水引」は、四国中央市のものを使用した。国内においても自慢できる伝統工芸であり、その美しさを手のうちにかたちを作る楽しさがあった。イメージ通りにかたち作るのは難しく、四苦八苦したものの、先日水引を使ったこともあり、なんとかイメージに近づけることができた。私は池田先生のリースデザインが気に入っていたのでコピーする形となったが、受講生の方々はそれぞれにオリジナリティーあふれる作品が出来ていて感心する。
リース作りの後には囲炉裏端を囲んで、土井さんより『列島の暮らしと藁の文化』についてお話ししていただく。愛媛県内には「日本の棚田100選」に入るような素晴らしい棚田があり、また宇和町では平野でも米栽培がされ、美味しい米が味わえている。私の地元の三崎でも昔は田があったが、みかんが高値の時代にみかん畑になった。田があったころは藁を畑に使うなどしていたが、今では宇和町の方から分けてもらうことが多いとの話を聞いている。
また私は保育士という職業柄、子どもたちと一緒に食育活動でプランター米を毎年収穫している。なので、全く稲藁に触れていない環境ではなく、そのことで今回の授業に興味を持ったということもある。藁の利用方法は日本人の知恵から生まれ、宇和町では藁の保管方法である「わらぐろ」などが観光にも一役買うほどのものとなっている。これからの利用方法の広がりが楽しみである。
その後、談笑しながらぜんざいやチーズケーキなどを美味しくいただく。最後は、受講生一人ひとりが自分のリースの工夫や作業で感じたことなどを発表し、記念撮影をした。みなさん満足気であり、私も期待以上に楽しく、また学ぶ(知る)ことの喜びを感じることができて大満足であった。
古民家カフェの方にお土産までいただき、自宅へ帰ってから家族と共に食べながら今回の授業について話もできた。次回、興味を持った授業には積極的に参加したい。
【報告=中村香菜】