ロケハン物語。
写真は「台海岸(大三島)」です。これは「がんばっていきまっしょい(TV版)」の撮影の様子を記録したもので、「ボート部」が主人公だったため、「艇庫」と言われるボートの格納庫が撮影に求められ、ロケハンの時に苦労したのを覚えています。
と、言うのも「海岸」を探すだけでも大変だったからです。その理由は「がんばっていきまっしょい(映画版)」でも海岸を探しました。そして、当時ベストな海岸として選ばれたのが当時の鴨池海岸(今治市大西町)でした。今回は「ベストな海岸よりもベストな海岸」を探すことが求められ、県内の海岸をくまなく探しました。しかし、艇庫が建てられる広さ的に余裕でも「砂の色が黒かったり、砂浜は砂ではなく玉石だったり」と苦戦続きでした。
どこを探しても「鴨池海岸」よりもベストな海岸は見つからず、意気消沈していると、一緒に探していた監督から電話。「ここが気に入りました!ここはどこだろう?」と監督、実はそこが「台海岸」だったのです。実は私、大三島までロケハンをしておらず盲点でした。そして私も台海岸に急行し、瀬戸内海に浮かぶ多島美に夕陽が落ちる色の素晴らしさに感動したのを覚えています。「これが説明不要の愛媛ですよ、泉谷さん。」という言葉、今でも忘れられません。
一瞬で「瀬戸内海」と分かる画にこだわった監督の「絶対に探すぞ!」という執念に頭が下がる思いでした。