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求められる撮影地。

フィルム・コミッションとして、抑えておきたいのが「求められる撮影地」という視点です。県内外で紹介していますが、えひめ映画部でも紹介します。映画、テレビ、コマーシャルに関係なく撮影地は必要です。撮影隊から「こんな場所はありませんか?」と尋ねられるのですが、その時にアタフタと慌てるのではなく、事前に情報を把握しておくことが撮影誘致の基本です。そのために、日頃から「視点を養う」ことをお薦めします。

私なりにまとめると下記7つの種類に分かれました。まずは自分の感性で(いいな!)と思ったら【地域性:撮影対象に地域らしさを感じることはできるか?】と【物語性:撮影対象を魅力的に引き立てる歴史や背景はあるか?】を確認し、撮影してみてください。

1.愛媛(地域)固有の風景・建造物
「松山城」や「道後温泉」「しまなみ海道」など、愛媛固有の資源を指します。これらは代替撮影が難しい代わりに「〜らしさ」を象徴する貴重な財産と言えますが、観光地や集客地として既に知られていることが多いです。

2.何かに似ている・のように見えるもの
△△海岸は西欧の○○海岸に見える。□□山は富士山に似ている!と、撮影地と物語の舞台が一致しない事は珍しくありません。県外と言う設定で撮影されても、上映を通し「愛媛」と言う撮影地をPRできればいいのです。

3.特殊な場所・施錠された場所や室内・不思議空間
管理下にある場所(ダムや工場など)、施錠された室内などを指します。これらの場所には必ず、管理者又は所有者がおり、許可無しの撮影行為は法に触れる場合もあります。撮影の際は、事前に管理・所有者への許可を得るようにします。

4.明治・大正・昭和初期の風景や建造物
制作者に「最も求められている」と言っても過言ではありません。日本家屋や木造校舎、広がる原風景など、当時は「普通」だった場所も開発などにより、少なくなりました。希少性からも「時代」を感じさせる撮影地はとても貴重です。

5.地域の無形文化や伝統芸能
地域の魅力は「有形」に限らず、舞や神事などの「無形」もあります。例えば、大三島町には五穀豊穣を祈願し、稲の精霊と角力をとる「一人角力」があります。その様子をイメージできますか?初めてみたもの、言葉で表現しにくいイメージを的確に伝える手段として写真は効果的です。

6.季節の風物詩
花見や祭、初詣などは地域色が出やすい風物詩です。例えば、西条市には130以上の豪華絢爛なだんじりや御輿、太鼓台が祭礼を行う「西条まつり」があります。季節を代表する「風物詩」は映像に映えるものも多く、撮影に適しています。

7.日常の風景や建造物
暮らしの中にもロケ地は多くあります。普段は何気なく通る「路地」や「裏道」も見方を変えればロケ地です。大切なのは「物語性」で、シーンが想像できれば、そこはロケ候補地です。今日の帰りからでも探せる身近な存在です。

ロケハンは「地域の宝探し」、楽しみながら行いましょう!